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http://www.amakiblog.com/archives/2008/03/08/#000754
2008年03月08日
「漁船がイージス艦をよけるべきだ」と公言するジャーナリスト
花田紀凱(かずよし)というジャーナリストがいる。週刊文春編集長や朝日新聞社の雑誌を手がけたりしているから、一応ジャーナリストと呼んでおこう。
その花田氏が、8日の産経新聞、「週刊誌ウオッチング」で次のように書いていた。
・・・事故当初から言っていたのだが、大きい船と小さい船が接近遭遇したら小さい船がよけるべきだ。小さい船の方が身軽で、舵も切りやすいし、スピードも落としやすいのだから。
自衛艦批判に急で、こういう意見が出ないところが日本のジャーナリズムの限界だ・・・
・・・週刊新潮(3月13日号)は、ズバリ・・・漁師仲間のひとりがこう語っている(ことを紹介していた)、
「・・・大型船には近づくなっていう、不文律みたいなもんがあるんですよ。大きい船がずーっと走ってきたら、小さいほうが避けると。だって、図体がでかい船は小回りがきかない・・・それにでかい船にぶつかっても、やられるのは小さいほうなんだから、命がいくつあっても足りない。だから、小さいこっちが避けるんです。それが鉄則っていうか、漁師の常識なんです」
その「漁師の常識」を今、誰も口にできない「空気」が日本に満ちているわけである。
今週随一の正論だ・・・・
これが花田氏の言うように本当に正論ならば、なぜ福田首相はそう言わなかったのか。石破防衛大臣はそう言わなかったのか。メディアはそう書かなかったのか。漁師仲間はテレビの前でそう言わなかったのか。そもそも本当に漁師たちはそう言っているのか。週刊誌の丁稚上げではないのか。そもそも接近遭遇したら船の如何を問わず右に舵を切って避けるという国際ルールがなぜ存在するのか。
言論の自由が認められているありがたい日本では、どんな暴論も許される。顔写真入で堂々とこうした主張をする花田氏はいい度胸だ。そんな花田氏の暴論を連載する産経新聞も見上げたものだ。
おそらく花田氏も産経新聞も、自分たちの立ち位置をわきまえているのだろう。暴論を好む一部の読者に受ければ十分ジャーナリズムの世界で生き残っていけると。それを売り物にして食っていけると。
ジャーナリズムの劣化だ。娯楽化だ。商業化だ。そこから学ぶものは何もない。
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