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低所得ほど負担増/後期高齢者医療保険料  国保と差最大3700円/県内6市村で初算定(沖縄タイムス)
http://www.asyura2.com/08/senkyo48/msg/200.html
投稿者 gataro 日時 2008 年 3 月 07 日 13:44:00: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200803071300_01.html

低所得ほど負担増/後期高齢者医療保険料
国保と差最大3700円/県内6市村で初算定

 七十五歳以上のすべての人が加入する後期高齢者医療制度が今年四月から始まるのに伴い、県内六市村が現行の国民健康保険との保険料差額を初めて算定した結果、五市村で、低所得の高齢者ほど国保保険料より後期高齢者医療保険料の方が高くなっていることが分かった。具体的に差額を算定していない市町村も「年金以外に収入がなく、資産のない低所得者ほど保険料が上がる傾向にある」と指摘。制度導入を直前に控え、不安が広がっている。(黒島美奈子、儀間多美子)
 国保保険料との差額が最も大きいのは読谷村。年金所得三十三万円の高齢者一人世帯で、保険料負担は年間三千七百三十二円増える。年金所得五百四十万円まで六段階の所得で差額を算定したが、どの所得段階でも保険料が増額となった。

 次いで増加幅の大きいうるま市は、年金所得額六十八万一円未満の高齢者で負担増、同額以上で最大六万円の減額となる。石垣市は年金所得百三十万円未満まで負担増となっている。

 浦添市は、七十五歳以上の高齢者夫婦世帯の差額を算定。夫婦合わせた年金所得百二十五万円から四百四十万円の六段階の所得すべてで、一万円から二万三千円の負担増だった。

 六市村で唯一負担が減った那覇市は、本年度の国保保険料値上げで、ほぼすべての所得層の保険料負担が減少した。

 厚生労働省の介護保険料の算定基準を当てはめると二〇〇五年、県内高齢者世帯の約八割が生活保護や非課税など低所得世帯となる。低所得の高齢者で保険料負担が増加傾向となることについては、差額算定しなかった自治体からも懸念の声があった。

 担当者らは「保険料は高齢者個人に賦課されるが、収入のない高齢者からは徴収できず滞納世帯の増加が心配」「年金から保険料が天引きされる高齢者について、その後の生活をどうフォローするかも課題」など、年金以外に収入のない後期高齢者すべてに保険料が課せられる同制度の実効性を疑問視した。


[ことば]


 後期高齢者医療制度 医療費抑制に向けた医療制度改革の一施策で、今年4月から始まる。75歳以上のすべての後期高齢者は、これまで国民健康保険、被用者保険やその扶養者などと分けられていた医療保険から脱退し、同制度に加入する。世帯ごとに賦課されていた保険料は高齢者個人に賦課され、保険料は原則年金から天引きされる。県内の被保険者は約11万4000人。


     ◇     ◇     ◇     

周知遅れ 住民困惑


 四月から始まる後期高齢者医療制度で、年金から保険料が天引きされる七十五歳以上の高齢者への周知が遅れている。県内各市町村の住民説明会は回数や内容に差があることに加え、複雑な制度の理解はただでさえ難しい。国保料より負担額が増えるケースも少なくなく、お年寄りの不安と戸惑いが広がっている。

 県後期高齢者医療広域連合が県内の保険料を決定したのは昨年十一月。多くの市町村は今年から本格的な周知活動を始めている。自治会に呼び掛け人を集め、数十回の住民説明会を開いた自治体もあれば「依頼があれば行く」「実施はこれから」など、対応にばらつきがある。

 恩納村は二月までに村内十五カ所の各自治会の公民館や社協のミニデイサービスで対象となるお年寄りやその家族などに説明したほか、老人施設の職員や民生委員などにも実施。

 担当者は「少ない年金からさらに天引きされることを知り『早く死ねということか』と嘆くお年寄りもいた。制度が複雑で説明しても十分理解してもらえているか心配。四月に制度が始まれば、相談が殺到することも覚悟している」と話す。

 宜野湾市は「特定健診」「後期高齢者医療」「国保制度」の三つの制度についての説明会を二十三自治会を含む二十七カ所で開催。約四百四十人参加したが「再度、説明会をしてほしい」との要望もあったという。

 那覇市や宮古島市、石垣市など「要望があれば出向いて説明している」とする自治体のほか、保険料の比較表を示したり、パンフレットを配布するだけなど説明会の内容もさまざま。

 担当者は「十分説明ができたとは思えないが、ほかにいい方法がない」「国保証の切り替えや保険料の徴収が始まってから気付くお年寄りも多いはず」と懸念。説明する側、される側とも苦慮している。

 夫の国保の扶養家族に入っている嘉手納町の七十代の女性は、今年十月から新たに保険料を負担することを住民説明会の後で知った。「説明ではそんなことは言っていないと思った。年金も少ないのに、どうすればいいのか」と戸惑う。

 医療保険問題に詳しい吉田務社会保険労務士は「高齢者にとって自分の保険料がどうなるかは最大の関心事。早期に周知していくことは保険者である市町村や広域連合の最低の責任だ」と指摘した。


【関連投稿】

<後期高齢者医療制度>高齢者切り捨てに広がる怒り/ところで保険料はいくら?【日本共産党HP】(どこへ行く、日本。)
http://www.asyura2.com/08/senkyo48/msg/174.html
投稿者 gataro 日時 2008 年 3 月 06 日 09:49:19: KbIx4LOvH6Ccw


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