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http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/03/post_d983.html
橋下徹知事は、碌なことをせん男やな。
せっかくうまく運用されている
大阪府立母子保健総合医療センターの「緊急搬送コーディネーター」に予算が付かず、4月からは運用できない見込み
らしい。これで、
妊婦搬送遅れで死亡
などの不幸な事態になったら、橋下知事は
メディアを利用して、現場をヒステリックに責め立てる
だろうから、そうならないように、3月の段階でここに書いておく。
もし、
予算が付かず、4月以降に「緊急搬送コーディネーター」が稼働しなかったせいで、大阪府内で「妊産婦の搬送遅れ」が発生したら、橋下徹知事の責任
だからな。マスコミも、現場を叩くんじゃないぞ。
金がなければ、人は雇えない
産科医はそもそも絶対的人数不足で、ボランティアなどムリ
だってことを無視して、現場を叩いたら、
ただの電波
ですからね。
朝日新聞大阪本社版より。
医師コーディネーター導入で救急改善も、橋下改革の壁
2008年03月06日
救急患者の受け入れ先が見つからずに手遅れになる事態を防ぐため、病院探しの「搬送コーディネーター」を各都道府県に置く国の事業が、4月にスタートする。妊婦の搬送遅れが問題となった大阪府と奈良県では、同様の取り組みが周産期医療の分野で先行的に始まっているが、誰がどう担うかで、実効性の明暗が分かれている。
大阪府は昨年11月、府立母子保健総合医療センター(和泉市)に委託し、「緊急搬送コーディネーター」を稼働させた。8病院のベテラン医師計15人が交代で調整役を担う。
夜間や休日、病院や診療所で妊婦の容体が急変した場合、まず府内の43施設で作る「産婦人科診療相互援助システム(OGCS)」を使い、搬送先を探す。それでも見つからなければ、コーディネーターが母体や胎児の状態から適切な施設に個別に打診する。当直料は1晩7万円だ。
これまでは、同センターの当直医が勤務の合間に電話で搬送先を探していた。1年間の実績は約100件。平均3.3病院に照会し、決定まで50分かかっていた。
コーディネーター設置後は、ほぼ1回の打診で決まる。重症度判定が適切なことに加え、派遣元の病院が一義的に患者を受け入れるようになったためという。
府は今後3年間にセンターの医師を増員して、調整役に充てる予定だったが、橋下徹知事の「新規事業抑制」方針に従い、08年度の暫定予算には計上されていない。同センターの末原則幸副院長は「医師がボランティアでするには荷が重い。4月以降はできない」と明かす。
奈良県は昨年12月、県立医科大病院(橿原市)に「ハイリスク妊婦搬送コーディネーター」を置いた。10人を予定していたが、公募に応じたのは助産師3人、看護師1人の計4人で医師はゼロだった。
配置は土日祝日に限られ、2カ月半の稼働日は24日間。搬送先を決めたのは1件しかない。ハイリスク妊婦は大阪に頼むことも多いが、大阪では症状を正確につかむため、医師同士のやりとりが原則になっているからだ。
県は新年度も1800万円の予算を組んだが、同大学の小林浩教授は「コーディネーターは医師がやらないと機能しない。ただ、県内の産科常勤医は72人。この中から出すのは困難」と嘆く。
新年度に周産期緊急搬送コーディネーター事業を始める滋賀県も、専任ではなく、大津赤十字病院の助産師らに業務委託し、手当を付ける方針だ。
厚生労働省は、救急一般を扱う搬送コーディネーターについて、地域の救急医療に詳しい医師が基幹病院に当直して担うのが望ましいとの考えだが、一方で、「医師が少ない地域もあり、地域特性を考慮した運用を求めたい」(医政局指導課)としている。
上記記事から分かるのは
緊急搬送に必須の適切な重症度判定ができる産科コーディネーターは「産科医がやらないと機能しない」
ということだ。かつ
責任病院が引き取る体制になっている
から、こんなにうまくいってるのに
金を出さない橋下徹知事は不作為による医療崩壊推進者
だ。さっさと予算を付けていただきたい。
たった半年で打ち切りにするつもり
か。ま〜、ハブを作って、そこから指令を出すというのは、情報伝達の一元化ってことではいいんじゃないのかな。ssd先生は批判してらっしゃるけど、ともかく、回らないんだから。確かに「形を変えた輪番制」だけどね。
たぶん、こんな感じ。
救急隊 「〜といった症状の妊婦さんなんですが」
担当コーディネーター「わかりました。搬送先を打診します」
担当コーディネータの本務病院に電話。
担当コーディネーター「〜の妊婦さん。お願い」
本務病院「先生、わかりました」
担当コーディネーター、救急隊に連絡。
担当コーディネーター「〜病院が受け入れますので、搬送お願いします」
本務病院が満床になったら、他の病院にお願いするというフローチャートになってるんだろうな。
担当コーディネーター「こちら〜病院の○○です。〜という症状の妊婦さんですが、受け入れお願いできますか。〜病院は本日満床になって無理なんで」
さて、上記記事では、こうした例が今のところ起きてないようだけど、他の病院は受け入れられるんでしょうか。
で、奈良の話だけど、
奈良県内の産科医は72人しかいない
のである。
産科医にコーディネーターをやらせるにしても、人がいない
のだ。よそから
新たに産科医を招聘する
というプランがない限り、ムリですな。で、このままでは
看護師・助産師で4人しかいない、コーディネーターに充てる1800万円の県民税をドブに捨てることになる
んじゃないの、奈良県。相変わらず
目先のことしか考えず、大局的な政治的判断が出来ない県
ですね。1800万円あったら、もっと有効利用する方向に行かないのが凄い。だって
重症例の判断では、看護師や助産師の出番はない
わけでしょう? だったら
コーディネーターとして、県外から常勤医師を招聘する予算を計上
すべきだろう。大阪はベテラン医師15人が交代で調整役をしているそうだから、奈良県なら、
複数名をコーディネーターとして招聘
するしかないですな。あんまりご高齢の先生では困るし。
土日祝だけの調整
なら、何人配置すれば回りますかね。
産科崩壊の聖地となりつつある滋賀県は
県がやる気ないのがありあり
ですな。こりゃ、機能するのかどうかも謎だ。だって、大阪の実績で
医師同士がやりとりするから、コーディネーターは機能する
って結果が出てるじゃん。
助産師だけしかいない
なら、回らないでしょう。
★こんな輩を選んだ時点で大阪府は終わっていたが、あと何年もこうした無脳政治が続くとは、何ともご愁傷様である。
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