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イージス艦は、高いだけの商品。超絶兵器じゃない。しかも、売ったあとからアメリカが完全に遠隔コントロールできる。兵頭二十八
http://www.asyura2.com/08/senkyo48/msg/152.html
投稿者 TORA 日時 2008 年 3 月 05 日 14:03:55: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu163.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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イージス艦は、高いだけの商品。超絶兵器じゃない。しかも、
売ったあとからアメリカが完全に遠隔コントロールできる。

2008年3月5日 水曜日

◆ある米国設計の誘導弾搭載型巡洋艦艦長の心の中の台詞(想像) 3月5日 兵頭二十八
http://sorceress.raindrop.jp/blog/

(前略)
昔の名物艦長はね。モチベーションがあったですよ。偉くなって、自分が連合艦隊を率いてアメリカ海軍に対抗しなくちゃならないっていうね。
 ロシア海軍やアメリカ海軍に勝つ方法を考えるやつが、偉いやつだった。
 今はどうかといいますとね。上司に逆らわず、内局に逆らわず、外務省の安保課の阿保ったれに逆らわず、アメリカ国防総省サマに逆らわず、マッカーサー憲法様にタテつかず、温顔でスピーチを卒無くこなし、山田洋行みたいなスキャンダルに関しては退職後も絶対に他言はしそうにはないと周囲から信用され、任期中に直属の部下が事故を起こさないという強運にも恵まれている……っていうのが出世頭でやす。憚りながらこのわたくし奴。模範でやす。鑑でやす。

 ですからね、いつしか口の利き様も、旗本くずれの野だいこか幇間ふうになっちゃうんですよ。ウヒョー、おそれ、おそれ……。

 このイージス艦ってやつね。もともと海自の方から「くれ」って要求したんじゃないんですよ。わが帝国海軍が欲しいのは昔っからね、空母か、しからずんば原潜。防空巡洋艦なんてね、欲しくもなかった。だいたいソ連のバックファイアーなんて、旧海軍の一式陸攻と同じコンセプトでしょ。

 まあ考えてみてくださいよ。本当にすごい兵器なら、アメリカは外国に「導入しろ」とは言いません。いま、F-22を空自が買えないでしょ。本当にすごい、北京がビビるような兵器なんだなってわかりますよ。空母や原潜もアメリカ議会は輸出させませんよ。同じ理由ですわね。
 イージス艦は、高いだけの商品。超絶兵器じゃない。しかも、売ったあとからアメリカが完全に遠隔コントロールできる。空自のAWACSと似てますわなぁ。

 まあ、これだけ高額の装備をですよ、海自から内局を通じて大蔵省に要求してみたところで、ウチのサラリーマン内局にどうしてその必要性の説得ができたもんですか。予算が通りはしなかったでしょう。イギリスですら買ってなかったしね。

 けどね。レーガン政権が唐突に「買いなさい」と日本外務省に命令してきた。これは、アメリカ様の命令ですから、「対大蔵」折衝の必要がなかった。天国ですわ。ヘヴンですわ、もう。
 バウにね、「スターズアンドストライプスの御紋章」ですよ。いまじゃこれにブッシュ政権の「MD買いなさい命令」も一枚加わってるんだから、海自のイージス関連だけは、もう無敵。
 こんご防衛省や自衛隊にどんな逆風が吹いたって、肩で風切って市ヶ谷を歩けるのはイージスがらみだけ。この野だいこ様だけでやんす。

 でも、このフネでもって守れるのは、米国の空母と、在日米軍の基地だけでやんす。
 あっしも艦長サマですけどね。艦内には米国製コンピュータ様という「司令部」が同居してるんですわ。だから真にこのフネを動かしているのは、ペンタゴンの将軍さまたち。
 MD実験に参加したって、データは全部アメリカの軍事メーカーの民間人が持ってっちまう。え、アメリカの民間人を乗せてるのかって? いやあ、これは厳秘なんですけどね。メーカーの人がつきっきりじゃないと、このコンピュータ、動かせないんですわ。日本人はoff リミットな空間がありましてね。艦長も立ち入れない。
 だから八つ手の早駕籠ならぬSH-60か、猪木舟ならぬランチでいちはやく見返り柳の向こう側、米軍地区までお連れ出し申し上げないと、はばかりがねェ……。

 海保や警察の中にもしシナのスパイが混じっていると、このコンピュータに細工を仕掛けられちゃうんで、わっちらがというよりはアメ様が困るんですけど、さすがに最前線で日々シナ人とやりあってる彼らは、そこまでスリーパーには浸透されてないでしょう。もちろん外務省経由で「オフリミット区画には踏み込むな」というホワイトハウス様からの御触れも、しっかと伝達されていることでしょう。錦の御旗に守られる我ら。重宝なもんですわ。

◆衝突事故でのフジテレビ録画取材  2月23日 太田述正
http://blog.ohtan.net/archives/51150123.html

(前略)
日本の場合は、もう一つ問題があります。
 背広組がいわゆるシビリアンコントロールを文官統制とはき違えて制服組の上に君臨していることです。
 この背広組も制服組同様、何を秘匿すべきかの感覚がなく、情報開示の方法も分からないのはもちろんですが、これに加えて自衛隊の装備や運用についてほとんど無知である上、秘匿事項の取り扱いの教育すら受けていません。
 最後の点ですが、背広組は政治家やマスコミの記者に秘匿事項であろうがなかろうが、リークすることによって政治家についての情報や防衛省に係る人事情報をとろうとしてきました。
 こんな背広組を通さなければ、制服組は情報を防衛大臣や官邸に上げることができないのですから、制服組がいかなる情報をどの程度上げるべきか思案に暮れたり、その挙げ句情報を上げるべきタイミングを失したりすることが起こるのは当然です。
 最近では、制服組が直接大臣に情報を上げることができるケースが出てきているようですが、直接と言っても、相手は背広組の大臣秘書官ですから、同じことです。

 ではどうすべきか。
 一つには、背広組に秘匿事項の取り扱いの教育を施すとともに、背広組キャリアや制服組幹部向けに情報開示の方法についてみっちり教育訓練を行うことです。
 二つには、防衛省内外の抵抗勢力を押し切って、背広組と制服組が機能分担しつつ対等な立場で防衛大臣を補佐する態勢を構築することです。この関連で、自衛隊の運用事項(事故を含む)は制服組の担当とし、情報を背広組が全く関与しない形で大臣に上げられるようにすべきです。
 三つには、最も困難なことですが、国民が、政治家を通じて自衛隊に実戦を伴う具体的任務を与えることです。そのためには少なくとも憲法第9条の政府解釈の変更が必要になります。


(私のコメント)
海上自衛隊の護衛艦がベトナムでも接触事故などを起こしているようですが、海上自衛隊のたるみぶりは現場を引き締めたところで治るものではない。戦闘の出来ない軍隊なのだから現場がたるむのは必然的なものであり、艦長だけを責め立てるのは、末端だけを罰しても政治が腐っていれば現場もまたすぐ腐る。

兵頭氏のブログに書かれたように、現在の自衛隊は何事にも逆らわずに、サラリーマンのように従順なだけの人物が出世が出来る。「あたご」の艦長もそのようなサラリーマン艦長なのだろう。昔の帝国海軍時代の軍艦には名物艦長がいて仕官などはびくびくものなのですが、米内光政流のダメ艦長が率いると船を座礁させてしまう。そんな人物がなぜ海軍大臣にまで出世が出来たのだろうか? 

沿岸から40キロ足らずの漁船がうようよしている海域をオートパイロットで航行すれば、いつかは衝突事故を起こすのは当たり前であって、海上自衛隊の「たるみ」は防衛省全体の「たるみ」の象徴だ。自衛隊は戦争が出来ない軍隊なのだからサラリーマンであっても良い訳で、名物艦長などいればすぐに排除されてしまうだろう。やる気のある人物ほどまわりから疎まれてしまう。

兵頭氏によればイージス艦などというものは、データなどもみんなアメリカに管理されてしまって、日本の護衛艦でありながら実質的にはアメリカ海軍にコントロールされた護衛艦になってしまう。ハワイ沖でのミサイル迎撃実験にしても傍にいたアメリカのイージス艦からデータをもらいながら実験をしていたくらいで、GPSも偵察衛星もみんなアメリカのデータだから海上自衛隊にとっては、ますますアメリカ軍に組み込まれた形になってしまう。

イージス艦にしても重要な部分はみんなブラックボックスになっていて日本にとっては何の意味のある巡洋艦なのか分からない。防衛省の内局などはサラリーマンだから防衛の事などわからないからアメリカの言うがままの兵器を売りつけられて、本当に必要な装備が整えられない。海上自衛隊に本当に必要な兵器とは原子力潜水艦なのですが、作る気配も見られない。

いわば外務省と防衛省はアメリカに間接管理された役所であり、アメリカ政府の連絡事務所のようなものだ。だから本当に必要な外交政策や防衛政策が日本の国会では討議がされないのだ。昨日今日と国会の予算審議が止まっていますが、日本に国会があっても無くても中央官庁があれば何の問題もないという証拠だ。

日本の防衛省は大臣と自衛隊の間に内局が入っていて、実質的に自衛隊を指揮しているのは内局の事務官たちだ。これではとても戦争が出来る組織ではなくパレード用の軍隊なのだ。このように実情を知れば知るほど日本がアメリカに管理されている実態が分かるのですが、日本のマスコミは毎年アメリカから突きつけられる「年次改革要望書」の実態すら報道しようとはしない。

日本の自衛隊が本当に独立した軍隊となる事に反対しているのはアメリカだ。中国がいくら軍備を増強して国防予算が6兆円を越えてもアメリカにとってはたいした脅威ではないだろう。しかし日本の軍隊が本当に戦える組織になったら一番脅威を感ずるのはアメリカ軍だ。だから見えない形で自衛隊を徐々に骨抜きにされてアメリカ軍の管理下に置かれてしまったのだ。

「株式日記」では前からスパイ防止法を作れと主張しているのですが、日本には外国のスパイ組織のエージェントが各方面にネットワークを築いているから、国会議員も取り込まれてしまって作る事が出来ない。だからたとえ捕まっても懲役1年ですんでしまう。

3月3日の「株式日記」でも書いたように、日本には親米保守と左翼リベラルしか言論勢力がなくて、愛国保守派は政治勢力としては無きに等しい。自民党はほとんどが親米保守であり、反米保守と言えるには無所属の西村眞悟議員ぐらいなものだ。しかし西村議員もスキャンダルを暴露されてテレビにも出られなくなってしまった。スパイにやられたのだ。

石破防衛大臣も軍事オタクとして有名ですが、しかし軍事には素人である事に変わりがない。福田総理大臣にしても最高軍司令官としての素養はまったくない。日本はこれでいいのかという警鐘を「株式日記」で訴えても、日本が変わるわけではない。他のブログを読んでも真面目に書かれたものは少なく、「株式日記」よりも愛犬の写真をアップしただけのブログのほうがアクセス数が多い。戦後教育によって日本人は洗脳されて国防問題など考えないような日本人にされてしまったのだ。

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