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元厚生省課長の有罪確定へ、不作為を認定・薬害エイズ事件（日本経済新聞）
薬害エイズ事件で業務上過失致死罪に問われた元厚生省生物製剤課長、松村明仁被告（66）の上告審で、最高裁第二小法廷（古田佑紀裁判長）は4日までに「重大な危険があったのに行政上の対策を怠り、患者を死亡させた」として同被告の上告棄却を決定した。同被告を禁固1年、執行猶予2年とした二審・東京高裁判決が確定する。決定は3日付。「行政の不作為」について官僚個人の刑事責任が確定するのは初めて。
二審判決によると、松村被告は1986年以降もエイズウイルス（ＨＩＶ）混入の危険があった非加熱製剤の使用を放置。その結果、同年4月に大阪府内の病院に入院中だった肝機能障害の患者を非加熱製剤でＨＩＶに感染させ、95年に死亡させた。
薬害エイズ事件では官僚、医師、製薬会社元幹部の5人が起訴された。医師だった安部英・元帝京大副学長は帝京大病院の患者について一審無罪の後に死亡し、公訴棄却。製薬会社、旧ミドリ十字（現田辺三菱製薬）歴代社長3人のうち2人は実刑確定、1人は死亡で公訴棄却された。
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008030405994h1
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