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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/addcf483bf990e2ef28a584e93d80bf0
インターナショナルヘラルドトリビューン、ジ・エイジも注目〜日本のメディアの問題点
日本のメディアの問題点と今後のネット規制への危惧が、海外でも次々と報道されるようになってきた。オーストラリアの新聞、ジ・エイジ紙(※1)は、4月5日付で、
【IT IS hardly surprising that Japan's technophile population has created one of the world's most vibrant internet cultures and arguably its biggest blogosphere.
(日本のハイテク好きの人口からすれば、世界で最も大きなブログ世界が日本で生まれても不思議はない)
What observers consider strange, however, is the muted response to a government proposal to scrutinise and regulate all internet content in the same way that it controls newspapers and television broadcasts.
(しかし、新聞やテレビ放送をコントロールしたのと同様の手段で、インターネットを規制しようとしていることに対して、声を上げないでいることは、第三者にしてみれば、とても不思議なことのように思える)】
と報道している。
そして、「マスコミはなぜ『マスゴミ』と呼ばれるのか」の筆者のコメントが引用されている。
【Kazuo Hizumi, a journalist-turned-lawyer who blogs on media issues, has been particularly scathing: "If you look at the fascist movement in prewar Japan, the dangers in the regulation of information by the Government are obvious.
(ジャーナリスト出身の弁護士は、「戦前のファシズムを顧みると、政府による情報統制の危険性は明白である」と激しく批判する)
"That the Government is going to get involved in selecting, by means of filtering software, what information should be blocked - this is completely outrageous. This absolutely cannot be allowed."
(政府がフィルタリングソフトなどを通して、ブロックされる情報の選択に関与しようとしているが、これは信じがたいことで、許すわけにはいかない)】
これに対し、
【The communications ministry has been quick to point out that its report "takes the position that Japan should abstain from adopting regulations aimed at promoting government censorship" and that internet service providers should deal with harmful content.
(総務省は、そのレポート(通信と放送を融合させる法制度に関する最終報告書のこと)に、「政府による検閲については抑制的な立場をとるものである」と書かれていることを指摘した上、プロバイダーは有害情報に対処するべきであると述べた)】
と総務省の反論を掲載している。
しかし、同紙は、
【But it has been less than resolute on the matter, with its report also stating that it is hard for internet service providers to judge whether content is harmful and that there may be "a need for an active effort from the Government".
(しかし、政府の指摘は当てにはならない。なぜなら、同じ報告書にプロバイダーが情報が有害であるかどうかを判断することは困難であるから、政府の積極的な関与が必要となるかもしれないと書かれているからである)】
と総務省を批判した上、
【The internet has become a bastion of rigorous political and social debate of the like that Japan - and its uneasy Government - has never seen before. That could all change by 2010.
(インターネットは、日本にとって(そして、不安な政府にとって)それまで見たことがないような討論の場となった。しかし、それは2010年には全て変えられるかもしれない】
とネット規制の恐れを指摘している。
最後に、「マスコミはなぜ〜」の筆者を再度登場させた。
【Mr Hizumi says: "As long as government supervision is permitted, Japan's freedom of expression will be nothing more than that of a communist country or dictatorship."
(「政府の監督を認める限り、日本の表現の自由は共産主義国や独裁国家同様のものになってしまう」)】
なお、同じ記事を同日付のシドニーモーニングヘラルド紙(※2)も報道。ただし、こちらは、タイトルが、「Japan does a bonsai on blogs, websites」(日本は、ブログやウェブサイトを盆栽化しようとしている)とパンチが効いている。盆栽化、つまり、政府によって本来の姿をねじ曲げ、矮小化しようとしているということだろう。
また、この両紙の報道に先立ち、高級紙として名高いインターナショナルヘラルドトリビューン紙(※3)が2月27日付紙面で
【The government is also seeking to rein in some of the more unsavory aspects of the Internet, leaving in its wake, critics say, the censoring hand of government interference.
(政府は、有害情報について政府の検閲によるような規制を掛けようとしていると批判する者もいる)】
と報道した。
同紙も「マスコミはなぜ〜」の筆者を登場させ
【"Japan's Internet is increasing its clout, so naturally the government wants to control it," said Kazuo Hizumi, a former journalist who is the Tokyo city lawyer.
(日本ではインターネットの影響力が増えているため、政府がコントロールしよう手いる)】
と指摘させている。
そして、同書籍の筆者は、
【Soon after the war we followed the U.S. model with the government issuing licenses through the FCC," Hizumi said. "As one party, the LDP, came to dominate politics, it sought more control of the media so the FCC was abolished. There is no ombudsman here, so the government controls the media directly. With this new bill, the LDP will seek to do the same for the Internet."
(戦後まもなく、日本は放送免許をFCCを通して付与するという米国のモデルを採用したが、自由民主党が政権を取った後(正確には日本が占領下から独立した後)、メディアをコントロールしようと考え、日本版のFCCを廃止した。オンブズマン(独立行政委員会のこと)がないため、政府が直接メディアをコントロールするようになった。新法によって、インターネットでも同様のことができるようになる)】
と詳しく説明している。
そして、
【"The Internet threatens the government, but the new law will put the government back in control by making the ISPs directly answerable to the government," Hizumi said. "This is the untenable position we are facing in Japan."
(インターネットは政府を脅かしているが、新法はインターネットを直接政府の管轄下に置くことによって、政府の支配を及ぼすことになる。このような法案は支持できない)】
さらに説明を加えている。
他方、
【What really strikes Hizumi and others is that there is so little public opposition or debate on a bill that would bring enormous change.
(新法がこのような大きな変化をもたらすにもかかわらず、世論で批判や議論がされてないことに驚かされている)】
と市民の監視のなさをも指摘している。
「マスコミはなぜ〜」の筆者は言う。
【"I'm afraid ordinary citizens don't care about these lack of rights, consequently the Internet in Japan is heading for the Dark Ages," Hizumi said.
(普通の市民が権利を奪われることに無関心でいると、日本のインターネットは暗黒時代に突入することになるだろう)】
※2:http://www.smh.com.au/news/world/japan-does-a-bonsai-on-blogs-websites/2008/04/04/1207249460630.html
※3:http://www.iht.com/articles/2008/02/27/technology/wireless28.php
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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