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植草一秀氏名誉回復裁判「女性セブン」が和解(JANJAN)
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投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 07 日 11:38:51: twUjz/PjYItws
 

http://www.news.janjan.jp/living/0804/0804054329/1.php

ひらのゆきこ2008/04/07

東京都迷惑防止条例違反の罪に問われている経済学者の植草一秀さんが、「女性セブン」の記事で名誉を傷つけられたとして小学館に1,100万円の損害賠償を求めた裁判で、和解が成立したという記事が新聞に載った。今回の和解がほかの裁判にも影響を与える可能性が高いと思われる。

小学館との間で和解 植草一秀さん

 東京都迷惑防止条例違反の罪に問われ、無罪を訴えている経済学者の植草一秀さんが、「痴漢で示談7回の過去」などといった「女性セブン」の記事で名誉を傷つけられたとして発行元の小学館に1,100万円の損害賠償を求めた裁判で、和解が成立したという記事が4日、新聞に小さく載っていた。小学館が同誌に「記事内容の確認が不十分だった」とする謝罪文を掲載し、和解金100万円を支払うそうである。

 植草さんは小学館のほかにも同種の訴えを、毎日新聞社、講談社、徳間書店、朝日放送の4社に対して起こしている。今回の和解がほかの裁判にも影響を与える可能性が高い。筆者は残念ながら小学館の裁判を傍聴したことがないので、和解に至るまでどのような審理が行われたのかは知らない。朝日放送と小学館の民事訴訟は、ほかの3つの裁判と異なって、当事者だけの進行協議が行われ、一般の傍聴ができないからである。

 植草さんの代理人の梓澤和幸弁護士は、「『女性セブン』の記事を事実無根とする原告側の訴えに対し、被告側は『検察から聞いた』としか言えず事実関係を立証することができない」と語っていた。今回の和解は内容からみて、原告側の主張が全面的に認められ、被告側が和解金の支払いと謝罪文の掲載に応じることになったと推測される。その意味で、「和解」という形を取りながらも植草さんの勝利といえる。

 一連の名誉回復裁判の象徴的存在ともいえる小学館との和解の報に接し、筆者が思い浮かんだのは、講談社の裁判を傍聴したときの被告代理人の答弁だった。被告側は、植草さんの名誉をおとしめるような記事の情報源である検察に対し、「事実関係を示す書類等の情報開示を求めているが、検察が応じてくれない」ということを、被告代理人は裁判官に懸命に訴えていた。


 検察「リークを鵜呑み」した怖さ

 その被告代理人に対し、植草さんの弁護団は、検察が情報開示に応じる可能性が低いことを指摘していた。双方のやり取りを聞きながら思ったのは、一方の当事者とも言える検察が出してきた被疑者に不利益な情報を、事実関係を調べることなく、充分な検証も行わず、記者がそのまま記事に書いてしまうことの恐ろしさである。

 このようなことがまかり通るなら、検察が「こいつは犯人だ」と言えばだれでも犯人に仕立てられてしまうような世論形成が可能となる。その「世論」が裁判の結果に影響を与えないとは言えないことは、過去の多くの事例が示している。なんの罪もない無実の市民が冤罪の犠牲者となっていく構図がそこに示されているような気がし、慄然とした。

 事件が起きたときの報道は、異常ともいえるものだった。最初から植草さんを犯人扱いし、本人が言ってもいないことを言ったように伝えるなど恣意的だったことは、記憶に新しい。なかでも悪質と思われるのがこの「女性セブン」の記事だった。

 テレビでコメンテーターと称する者たちが、あたかも「女性セブン」の記事が事実であるかのように伝え、被害が拡大した。このことからも、「女性セブン」によって植草さんが蒙った被害の大きさは、はかり知れないものがある。

 その意味で、小学館と記事を書いた記者は深く反省し、植草さんに誠意ある態度で対応してほしいと強く願っている。


 なぜ、上着の鑑定を行なわなかったのか

 民事で名誉回復が争われたメディアの偏向報道だけでなく、刑事裁判一審の審理も決して公正なものでなかった。裁判を傍聴した支援者の皆さんが伝えてくれた傍聴記や速記録を読むと、それがよくわかる。とくに筆者が疑問を感じたのは、裁判所が植草さんの上着の鑑定を行わなかったことである。

 電車内で痴漢の被害にあったとされる女子高生は、「犯人は密着していた」と証言しており、もし植草さんが犯人なら植草さんの上着に被害者とされる女性の着衣の繊維が付着しているはずである。犯人を特定する重要な証拠となるはずの鑑定を、弁護団が強く求めたのに、裁判所が却下したのは不可解といわざるを得ない。

 被害にあったとされる女子高生は犯人の顔を見ておらず、犯人の手をつかんでもいない。また、犯行を目撃したと証言した男性の証言には、その信憑性に4つの疑問点があることが弁護団によって指摘されている。さらに、取調べ警官の証言は植草さんの証言と食い違っており、メモも調書もとっていないのに、言ったことがすべて証拠として採用されている。

 その一方で、植草さんの主張や、犯行があったとされる時間帯に植草さんが何もしていなかったと述べた目撃男性の証言は、「信用性がない」として退けている。刑事裁判の傍聴記や速記録を読むと、無実を訴える植草さんの主張には一貫して論理の整合性がある。目撃証人の証言もその内容が自然で、説得力があることが、素人目にも理解できる。まるで「結論ありき」のような一審の判決文には大きな疑問を感じる。

 東京都迷惑防止条例違反の刑事事件は、現在、控訴審で争われている。驚くべきことに、控訴審ではわずか1回しか公判が開かれず、この4月16日に早くも判決が出ることになっている。今回の和解が裁判の結果にどのような影響を与えるのかは、予断を許さない。しかし、控訴審の裁判官が公正中立な立場で正しい判断を下してくれることを心から願っている。

◇ ◇ ◇

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