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2008年04月06日
壮大な税金の無駄遣いーミサイル防衛システムの虚を衝く
4月6日の報道の中で特筆すべきは、何と言っても東京新聞の一面トップに大きく掲載されていたミサイル防衛システムの矛盾であろう。
米国から巨額の予算を払って購入したミサイル防衛システムが、予算不足のため実射訓練をすることができない状態であるという。目を疑うスクープ記事だ。
ミサイル防衛システムとは、敵地から発射された直後にイージス艦から発射するSM3と、撃ち漏らした敵ミサイルを、本土に着弾する直前に迎え撃つPAC3の二つのミサイルシステムの事を指す。
2003年末に当時の小泉政権下で導入を閣議決定した。その初期配備だけで約1兆円かかる。すでに配備を始めている。
ところが6日の東京新聞によると、実射訓練をしようとすれば、ミサイル一発で約5億円(PAC3),約20億円(SM3)という高額な弾代がかかるほか、敵のミサイルを模擬したミサイルの発射を米国に頼まざるを得ない。その経費が追加される。とてもそのような予算は組めないというのである。
武器を購入したのに実射訓練をしないというのは、軍事的常識では「極めて異例」だという。ただでさえ、その実効性に技術的な欠陥があると言われるミサイル防衛システムである。実射訓練をせずにどうしてその信頼性を確保できるのか。しかも一発でも撃ち損じて日本本土に着弾すれば、日本は壊滅的打撃を受けるのである。
我々は日本の防衛政策についてもっとまじめに考えたほうがいい。米国に言われるままに高額な武器システムを買わされている。それが現実に役に立たないのだ。そんな中途半端な武器のために巨額の軍備費を払う。しかもそのツケはこれからどんどん大きくなっていく。
敵に攻撃される前に、経済的困窮により、日本国民はその命を奪われてしまう。その事を教えてくれる東京新聞のスクープである。
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