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現金200万円前後授受か 文科省汚職の元部長 ゴルフ接待4、5年前から
(東京新聞)2008年4月6日 朝刊
国立大学の施設整備をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された文部科学省元部長大島寛容疑者(59)が、贈賄側の五洋建設子会社顧問の倉重裕一容疑者(58)から受け取った現金は、総額二百万円前後に上る疑いがあることが五日、警視庁捜査二課の調べで分かった。ゴルフ接待は四、五年前から続き、計数十万円の費用も倉重容疑者が負担したという。
二人は一緒に海外旅行するなど親密な関係。現金授受や接待が恒常化する中、大島容疑者が大学施設の整備計画や補助金額などを倉重容疑者に漏らしたと、同課はみている。
大島容疑者は二〇〇六年四月に現金五十万円を受け取った容疑で逮捕されたが、調べや関係者によると、技官キャリアトップの文教施設企画部長に就任した〇五年四月以前から、現金授受が行われていたという。
ゴルフ接待は同容疑者が文教施設企画課長だった〇三年ごろに始まり、埼玉県のゴルフ場などで毎年数回、計十回以上に及んだとされる。
大島容疑者は、国立大学の研究施設などを整備・改修する第一次「国立大学等施設緊急整備五カ年計画」(〇一−〇五年度)の策定に携わったほか、予算規模が一兆二千億円に上る第二次計画(〇六−一〇年度)策定では統括する立場だった。
倉重容疑者は〇六年二月まで五洋建設東京支店に勤務しており、同課は大島容疑者が五洋建設側にも便宜を図ったかどうか調べる。
OB天下り組織 談合疑惑
文部科学省幹部と業者が癒着した背景に、業界に天下る同省OBの存在が指摘されている。同省文教施設企画部や、同部と人事交流する国立大学施設担当から、多数のOBが各業者に天下り、懇親名目で任意団体を組織していた。収賄容疑で逮捕された同部元部長大島寛容疑者は、贈賄側の倉重裕一容疑者以外にも、OBが天下った業者の幹部とゴルフなどを重ねていた。
国会で二〇〇六年三月、給排水工事などの管工事会社に天下りした文科省や国立大職員のOB会員六十人でつくる任意団体「櫟(くぬぎ)の会」をめぐり、野党議員が政府を追及した。
議員は、〇一−〇四年に文科省が発注した管工事十九件のうち、十六件(総額約百九億円)を櫟の会の会員が所属する企業が受注したとして、談合疑惑を指摘。会員がいる企業だけが入札に参加した工事の平均落札率は、95・8%に上った。
当時、政府参考人として答弁した大島容疑者は「透明性は高い」とOBが天下りした企業側を擁護。しかし、逮捕容疑となった現金授受は、この十日ほど後のことだ。
建設、電気など業種ごとにあった同様の団体は国会での追及後、櫟の会を含め、すべて自主解散した。
本紙の取材に櫟の会の元会員は「国立大職員OBの新会員がいたら、その大学の工事は新会員の会社に任せるよう調整することもあった」と打ち明ける。
会員を受け入れた業者も「OB同士が会うため情報交換はある。どの物件でどの社が動いているかなどの情報が、営業担当に報告されたことはあった」と“便宜”を認めた。
文教施設企画部から建設会社への天下りは、〇一年から〇五年までにキャリア四人を含む十六人。倉重容疑者が顧問を務める建設会社の親会社「五洋建設」にも、国立大OBが常勤相談役として勤務している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008040602001409.html
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