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海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船清徳丸を沈没させ、乗組員二人を行方不明にさせた。自衛隊は当初「二分前に発見したが、回避行動が間に合わなく衝突した」と時間を偽り発表したが、その後、十二分前に清徳丸を発見したと訂正した。しかし、レーダー記録には、清徳丸の航跡が残っていなかったと第3管区海上保安本部が二月二十一日発表した。 「複数の防衛省幹部によると、衝突十二分前に見張り員が清徳丸を視察するよりも先に、水上レーダーで複数の漁船と見られる船影をとらえていたという。レーダー員が特定の船の動きを継続して追う場合、船影を指定するとコンピューターが自動的に追跡し、接近してくると警告する。清徳丸の船影を指定すれば、その航跡がデータとして保存されるが、防衛省の調査でも、あたごに残されたデータからは清徳丸やほかの漁船の航跡は確認されていないという」(朝日、2月22日)。 二月二十一日、清徳丸の約三・六キロ先を航行していた幸福丸の船長は「午前三時半ごろにレーダーであたごをとらえていた。漁船よりはるかに高性能のレーダーを搭載しているイージス艦が清徳丸をとらえていないはずがない」とすでに、衝突の三十分前には清徳丸などの漁船をとらえていたはずだと怒りの証言をした。 護衛艦で起きたレーダー異常いったい、イージス艦あたごに何が起こっていたのか。それを考える上で、重要な情報が「週刊文春」「『自衛隊員100人の自殺』横須賀海士長が遺した『内部告発』」(2月7日号)で扱われていた。クウェートに選抜派遣されていた航空自衛隊の隊員が自宅で首を吊ったのは、帰国後の二〇〇五年十一月。隊内で何度も表彰された優秀な若者であった。陰湿ないじめが原因であった。自衛隊の自殺者は年に百人を超えている。 自衛隊の内部で何が起きているのか、吹き出す実態をレポートしている。その中で、横須賀基地所属の護衛艦「はたかぜ」のある海士長が昨年五月、病気治療中に、佐賀の実家近くで殺人未遂事件を起こした。彼は病気のため判断能力がないと不起訴になった。その後、十二月十四日、彼は佐賀から遠く離れた横須賀で私鉄に飛び込み自殺した。 海士長に何が起きていたのか。彼は先輩に歯磨き粉に異物を混入されたり、短靴や支給品であるベルト、シーツ、枕カバーなどをとられるなど陰湿ないじめにあっていた。 さらに、驚くべきことが起こった。 二〇〇六年に、「彼は引き継いだレーダーの前に座った。『画面を見ると、すさまじい量の海面反射が映っていた。あきらかにレーダーの調整ミスだ』。彼が調整しようとするとA2曹の怒声が飛んだ。『おい、何勝手にいじってんだよ! 直長に断れよ!』…その後も当直の度にレーダーは異常状態になっていた」。 「横須賀に帰港するため、千葉県の布良鼻南方を航行中、彼はワッチ(当直)に入った。小型船舶が多い海域である。その時、彼は愕然とした。レーダーには遠方の陸岸はよく映るが、近距離にいる小型船舶などが映りづらくなっている。しかも、そのことに気づきにくい調整だ。まるで衝突事故を起こさせるかのように仕組まれていたのだ。彼は船務長や電測長に報告した。それでも、レーダーの異常は続いた」。 彼はこの後、A2曹から激しい暴行を受けた。彼はついに弁護士を通じて、自衛隊総監部へ調査依頼したのだった。 今回のイージス艦「あたご」による漁船衝突事件が護衛艦はたかぜでやられていたように故意にレーダーを仕組み、衝突させたものかどうかは分からない。しかし、そうしたことも排除できないというのが、自衛隊という「軍隊」が持つ特質なのだ。「人殺しのための武器」が人民の命を守らないことは明らかだ。情報の徹底した開示を自衛隊に要求する。さらに下級自衛官の勇気ある証言を期待する。(滝) |
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