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今日からいよいよ3月である。この月はこれからのわが国の政治を占う上できわめて大切な1ヶ月となるであろう。どうか読者の方々もこの1ヶ月間の政治の動きに注目していただきたい。政治の本質が多くの局面でみえてくるであろう。こういう経験をしないと政治は分からないものである。さて、問題の“魔の2月29日”は・・・・・。
いつものasahi.com 2008年02月29日23時10分の記事からの引用である。予算案などが可決された直後の福田首相などの笑顔や三白眼の防衛大臣の顔が載っているので、ぜひ現物をご覧頂きたい。いったい何がそんなに嬉しいのであろうか。予算案を野党が欠席した本会議で可決することはきわめて異常である。80兆円を超える国民の血税をどのように使うかは厳粛なことである。この緊張感があったら、この恍けた笑顔は絶対にないであろう。自公“合体”政権は、万事がこの通りなのだ。 昨日書いたように予算の年度内成立など政治的にはそれほど意味がないことなのだ。今国会の最大の焦点は道路特定財源の暫定税率をどうするかである。自公“合体”政権はこれを10年間延長するとしているが、それは政治的にはもう絶望的である。その見込みなどまったく立っていない。欠席した野党の中には国民新党も入っている。国民新党は道路特定財源の暫定税率維持に賛成といっているのである。その国民新党が欠席した中で衆議院を通過させては、賛成が得られる者まで敵に回わすことになる。笑ってなどいられない筈なのだが・・・・。 いちばん致命的なことは、“つなぎ法案”の処理をしたとき出された衆参議長の斡旋を意味のないものにしたことであろう。議長斡旋を上手く使えば、少なくとも参議院で租税特別措置法改正案の採決は期待できたのであるが、今回の強硬策で野党は議長斡旋の呪縛から解放されることになった。野党は今後そのように動くであろう。その場合、自公“合体”政権にはほとんど打つ手がなくなる。だから私は智恵のない愚かな行動だと教えてあげたのだが、全然分らないようである。○○としかいいようがない(笑)。 上記記事の最後の部分は重要である。本当は衆議院でもこのような主張をしておいた方が良かったと私は思っていた。租税特別措置法改正案には国民が希望・期待しているものがあるのだ。それらに反対しているのではないことを明確に示すことは重要である。そうしておかないとこれを捉えて野党の行動に反対する動きが出てくるからである。道路特定財源の暫定税率維持に賛成と地方自治体の首長が行動したのと同じようなことを、自公“合体”政権が仕掛けてくるからだ。 昨日述べたように十分な環境整備をすることなく自公“合体”政権は魔の2月29日に無策な強硬策を演じた。国民が主導権を握っている参議院の攻防が、いよいよ今日から始まる。だからといって私はそんなに簡単な戦いではないと思っている。今度は野党の度量と力量が試されるのだ。この程度の勝負に勝てないようならば、政権交代など期待すべくもない。正念場である。野党は性根をすえて戦わなければならない。そのことを心から期待する。 それでは、また。 |
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