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イージス艦衝突事件とロス疑惑事件の報道価値
わたしは一昨日(24日)未明に某所で次のような書き込みをしました。
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ロス疑惑で知られる三浦和義元雑貨輸入販売会社社長が23日、旅行先のサイパンで逮捕された模様です。これにより、今日以降のTVのワイドショー、スポーツ紙、夕刊紙などの大衆メディアはこのニュースでほとんど一色になり、イージス艦衝突事件のニュースは大衆メディアから急速に消えていく可能性があります。
一方、mixiには三浦和義元社長本人が参加しており、その日記によれば、サイパンへ行ったのは18日で、その5日後に逮捕されたことが判ります。
サイパンは米国領土なので、おそらく入国時には例の日本と同じ悪名高い指紋と顔のチェック・システムがあるはずですから、以前から手配があれば入国時に逮捕されていたでしょう。ということは、逮捕が決まったのは、ここ1〜2日のことではないでしょうか。では、ここ1〜2日の間の出来事と言えば……。
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(註:mixiの三浦元社長の日記は、事務局によりアクセス禁止になっているそうです。また、「サイパンは米国領土」という記述は正確には「サイパンは米国自治領」であるべきだったでしょうが、全体の文意には影響ないと考えます。)
わたしはTVを見ないのですが、今やNHKのニュースまでロス疑惑事件を大きく取り上げているそうで、イージス艦衝突事件がその陰に隠れる可能性は現実化しつつあるようです。
一方、今日の時事通信は次の記事を配信しています。
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2008/02/25-22:08 88年の逮捕状で拘束=「明白な裏付け」列挙−三浦容疑者
【サイパン25日時事】米ロサンゼルスの銃撃事件で、元会社社長三浦和義容疑者(60)は、ロス市警が1988年に取った逮捕状に基づき、身柄拘束されたことが25日(日本時間同)、米自治領サイパン島の裁判所に提出された書類で分かった。
[以下略]
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200802/2008022500954&rel=j&g=soc
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つまり、今回の身柄拘束は1988年に取った逮捕状が根拠だというわけですが、それならば上で述べたように、なぜ入国時の入管での指紋採取・顔写真提供の際に逮捕されなかったのか、という疑問がさらに大きくなります。
実際に逮捕されたのは、5日後に出国しようとした空港でだったそうですから、入管での指紋採取・顔写真提供の本来の目的である「テロ防止」という見地からすれば、テロが終わった後で逮捕したようなものでしょう。
しかも、次のような報道もあります。
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2008/02/26-12:05 昨年のロス行き否定=サイパンには4、5回−三浦容疑者
[中略]
同容疑者は「(事件以降)ロスには行った事さえない」と否定した。一方、サイパンは米国という意識がなく、これまで4、5回渡航したという。
[以下略]
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008022600383
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つまり、サイパンへは(事件後)これまで4、5回渡航していたというのに、今回は1988年に取った逮捕状で身柄拘束したというのです。しかも入国時でなく、出国直前に、です。このコンピュータと衛星通信の時代に。
さらに、次の報道が続きます。
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2008/02/26-10:20 新証拠、明言避ける=2、3年前から捜査−三浦容疑者逮捕で会見・ロス市警
【ロサンゼルス25日時事】1981年のロス疑惑銃撃事件で、殺人と共謀の容疑で逮捕した元会社社長三浦和義容疑者(60)について、米ロサンゼルス市警の未解決事件担当捜査官が25日午前(日本時間26日未明)、同市警で逮捕後初めて記者会見した。新証拠の有無に関しては「その件については何も言えない」と明言を避けた。
[以下略]
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008022600277
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捜査側が結果的にこうなったと言えば、そうなのでしょう。
しかし、この事件を今の時点でマスコミがイージス艦衝突事件よりも大きく伝える必要がどこにあるでしょうか。
30年近く前の、しかも国内では最高裁で決着が付いている市民同士の事件と、未だ1週間経つか経たないかの、国軍に準じた扱いをされることもある自衛隊が当事者の事件とにおける報道価値に対する見識の問題です。
少なくとも今の時点で前者が後者よりも扱いが大きくなった場合、マスコミは<編集>というものがある以上、結果的にこうなったとは言えないはずです。
それでもロス疑惑事件のほうがイージス艦衝突事件よりも報道価値が大きいというならば、所詮、自衛隊とはそこらの警備保障会社程度のものであり、巨額の税金が注ぎ込まれるべきものではないことにもなるでしょう。
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