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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080225-00000007-gen-ent
ガソリン税を流用し、やりたい放題を続けてきた国交省の道路官僚たち。デタラメは退官後まで続いていた。呆れたことに、9つもの天下り法人で役員を兼任し、今なお道路財源を湯水のごとく使い続けている道路役人OBが存在したのだ。
神奈川・横浜の東急田園都市線沿線の高級住宅地に敷地面積430平方メートル、延べ床面積150平方メートルの白い2階建て住宅がある。地元不動産業者によると「2億円は下らない」という。
ここに住んでいるのが、建設省(現・国交省)事務次官から日本道路公団総裁にのし上がった鈴木道雄氏(74)である。業界関係者からは「道路役人の天皇」と呼ばれる超大物だ。
「鈴木天皇は56年に東大土木工学科を卒業後、建設省に入省した典型的なエリートキャリア官僚です。道路局長などを経て89年に事務次官に就任。翌年退官した後、道路公団総裁に7年間も君臨した。ムダな道路を造り続け、借金を40兆円まで膨らませた“A級戦犯”のひとりですが、98年に財団法人『道路環境研究所』理事長に天下りし、02年から現在まで、社団法人『関東建設弘済会』理事長に就いている。ほかにも道路関連法人の非常勤理事長や会長、理事をかけ持ちし、現在9法人の役員に名を連ねています」(霞が関事情通)
これら法人の国交省との取引は、ほぼ100%随意契約。もちろんカネの出どころのほとんどが道路財源である。鈴木天皇の巨額の報酬も、本をただせばドライバーから吸い上げたガソリン税で賄われているわけだ。
鈴木天皇が常勤理事長を務め、給料を出している法人は、なぜか給与規定をヒタ隠しにするが、天下り問題を追及しているジャーナリストの堤和馬氏は、「生涯賃金は10億円」という。
「事務次官を務めたキャリア官僚は、退官までに退職金を含めて約5億円を受け取る。また、鈴木氏が道路公団総裁だった7年間は、世間から批判の少ないラッキーな時代でした。年収は約3000万円、退職金も5000万円近く、計2億5000万円。10年間の天下り生活でも、毎年2000万円はもらっているはず。退職金も含めて試算すると、生涯賃金は10億円に迫る計算になります」
あの冬柴国交相でさえ、国会で「不適切だ」と切り捨てたが、本人はどう説明するのか。鈴木氏は日刊ゲンダイ本紙の取材には応じず、家人を通してこう言った。
「帰ってきてすぐ“疲れたから寝る”と申して、休んでおります」
そんなに疲れているのなら、天下りなんか辞めて隠居したらどうか。
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