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http://www.asahi.com/politics/update/0222/TKY200802220313.html
2008年02月23日06時58分
日銀総裁人事をめぐる民主党の党内調整が進まない。21日、自民党から打診された武藤敏郎副総裁の昇格案に、党内の反対論がおさまらないためだ。小沢代表ら党執行部は、不同意で総裁の空白期間が生じる事態は回避したい考えだが、武藤氏昇格が提案されれば執行部が苦境に陥ることは必至だ。そのため、政府が「武藤氏以外」で軟着陸をはかることに期待する声も残る。
「武藤氏はダメという人が党内に多い。他の野党も反対している」
民主党の山岡賢次国会対策委員長は21日夜、自民党の伊吹文明幹事長、大島理森国対委員長、二階俊博総務会長との会談で、武藤氏なら同意は困難との考えを伝えた。
民主党の鳩山由紀夫幹事長も22日の記者会見で「政争の具にする考えはない」とする一方、「党内では、財政と金融を分離をしろという強い現場の意見があるのは事実。そう簡単な状況ではない」と苦しい立場をにじませた。
人事案を党内で最初に検討する同意人事検討小委員会の仙谷由人・小委員長は、武藤氏に否定的な考えを表明し、不同意も辞さない構えだ。武藤氏に否定的な幹部は少なくなく、衆参の議院運営委員会で候補者から所信を聴取する場作りで与党が野党案をほぼ丸のみしても軟化は見られない。
武藤氏への抵抗が強いのは、03年に武藤氏を日銀副総裁とする同意人事に「財金分離」の原則から反対した経緯があるため。財務事務次官経験者の武藤氏には、副総裁として日銀の超低金利政策を支えたとの批判も党内にある。簗瀬進参院国対委員長は22日、「(旧民主党結成以来の)財金分離の考え方が連綿とつながっている。そういう発想を持っている方が圧倒的に多い」と強調した。
他の野党も武藤氏昇格案に反対だ。22日の民主党と国民新党の幹部会談で、亀井静香代表代行は「(武藤氏以外の)対案を考えないといけない」と民主党幹部に促した。
ある民主党幹部は22日、「党内も国会も無用の混乱を起こしたくないが、日銀人事にこだわりがある人がたくさんいる。武藤氏なら不同意になる」と語った。
逆に武藤氏以外なら同意プロセスが円滑に進む可能性が高く、武藤氏昇格案への厳しい党内情勢を事前に自民党に伝えたことで「武藤氏以外」を政府が提示することへの期待も高まっている。
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