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http://www.asahi.com/politics/update/0223/TKY200802230009.html
2008年02月23日07時49分
防衛省は22日、イージス艦衝突事故をめぐり、福田首相が抜本的な組織改革を指示したことを受け、省内に「防衛省改革推進チーム」を発足させた。石破防衛相が以前から提唱する背広組(内局)と制服組(自衛隊)の統合を視野に入れているが、緊急時の連絡体制見直しと組織再編は「本来、別問題」(防衛省幹部)。省内からは冷ややかな見方が出ている。
首相は同日の閣僚懇談会で、衝突事故について「通報の遅れは防衛省の体質かもしれない」と述べ、組織再編の必要性を強調した。首相が理由に掲げた通報の遅れは、防衛大臣側に1時間以内に報告する内規を自衛隊の担当部署が知らなかったことが主な原因。すでに同省は、改善策として緊急連絡の手順を定めた内規の全面改正を決め、担当部署に周知徹底を図ることにしている。
一方、石破氏は首相指示を背景に、背広組が制服組をチェックする組織のあり方を抜本的に見直す方針だ。今回の事故では当初、海自は石破氏に「漁船に気づいたのは衝突2分前」と報告したが、翌日に「12分前」と変更して混乱を招いた。内局幹部は「背広組と制服組が相互に情報を確認する仕組みが必要だ」と指摘する。
制服組からも懸念が出ている。航空自衛隊トップの田母神俊雄空幕長は22日の記者会見で、「陸海空の自衛隊は気質が違うので、それぞれの幕僚長のもとに維持されるのが必要」と述べ、組織再編にくぎを刺した。
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