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▼性分なのか、あるいは職業柄かはともかく、人物や世の事象についてこれまであまり誉め言葉は使ってこなかった。だが長年政治家や自治体首長を間近に見てきたが、井原勝介前岩国市長ほど掛け値なしに称賛できる人は希有である。個の滅却と職務への使命感、市民への限りない忠誠といったその姿勢から、党派の別を超えてこの国が現在持ち得た最良の指導者の筆頭と断じたい。計9万2000程の投票者数で1万9000以上の不在者投票という悪夢のような今回の選挙のいかがわしさには触れないが、利権にありつきたいだけの輩が市議会でいやがらせに五度も前市長の予算案を葬り、「離婚した」だの「別の場所に豪邸がある」だのと誹謗中傷を加えた。 耐え難いのは、なぜこれほどの高潔の士が、下劣な地方議員とその支持者によってかくも屈辱的な仕打ちを受けねばならないのかという不条理さにある。そして岩国が特殊なのではなく、こうした輩共が腐った土建国家の津々浦々に根を張っているのだ。彼の地では、一点の光の輝きの故にそれを取り巻く闇の深さを見たのかも知れない。(成澤宗男) ▼例年3000人は集まる日教組の教研集会で、グランドプリンスホテル新高輪が裁判所の決定を無視して、開催を拒否した。ホテル側は、受験生への配慮など理由にしたが、実際そうなのか。ある警察関係者は「プリンスホテルと言えば、清和政策研究会(町村派)の事務所が長年、赤プリにある。今、町村氏が官房長官だが、その力をもってすれば、警視庁を通じて誘導することも可能だ」という。 ともかくホテル側が拒否した理由は、右翼の激しい抗議活動。三重県での集会では右翼の街宣車が100台以上押し寄せたという。 ある右翼団体代表に取材すると、「年に1回の教研集会に抗議活動をすることは右翼にとって恒例の一大イベント。総力を挙げて阻止すべく、かれこれ20年近く運動をしてきている。会場側は裁判所の決定で渋々会場を貸すのがパターンだったが、貸さなかったことは初めてだろう。われわれの間ではプリンスホテルは真っ当なことをしたという評価」という。 プリンスの“英断”は来年以降、影響を及ぼすのか。(平井康嗣) ▼人間は変化するだけに、その評価はなかなかにむずかしい。岸恵子という人も、私は何度か対談して好感をもっていたが、石原慎太郎プロデュースのヘンな映画に出てしまった。 2月8日号の本誌読書欄で矢崎泰久さんが書いている池部良という人も、私はいま首をかしげる感じをもっている。軍隊生活を体験し、そこで直面した食への渇望が『天丼 はまぐり 鮨 ぎょうざ 味なおすそわけ』(幻戯書房)には流れているらしい。しかし、「飄々として楽しいエッセイに滲む平和への祈りと反戦の精神」が、なぜ、熱烈な安倍晋三支持となってしまうのか。池部氏は『文藝春秋』2005年5月号の「次の総理はこの人」で、田原総一朗、三宅久之、児玉清の各氏らと共に安倍氏を推し、こう言っている。 「ミーハー的ですが、(安倍)晋三氏の優しく堂々たる容姿は外国に出ての交渉事に随分と役立つのではないでしょうか。たかが見目形、されど見目形です」 矢崎さん、是非、池部氏に、いまも同じ考えかを尋ねて下さい。(佐高信) |
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