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『サンデー毎日』で同じく連載コラムを持っている岩見隆夫は私にとって気になる人である。いろいろと意見を異にすることが多いが、その通りと拍手をしたくなる時もある。 たとえば、『平和日本はどこへ』(原書房)「国際編」に入っている「『週刊金曜日』は間違っていない」。掲載号は書かれていないが、内容から大体見当がつく。当時、袋叩きにされた本誌をここまではっきりと擁護した人はほとんどいなかった。 「2002年も、まもなく師走入りである」という書き出しから、5年余り前のことだとわかる。「11月15日発売の『週刊金曜日』という雑誌が、北朝鮮にいる曽我ひとみさんの家族のインタビュー記事を掲載したことが、批判にさらされている」と続く。当時の発行人黒川宣之が記者会見で矢面に立たされているのを見て、私は後任を引き受ける時、ああいう場面を覚悟しなければならないのだな、と思った。 岩見は、インタビュー自体を、「やるべきでなかった」というのはまったく間違っているとし、「『週刊金曜日』問題の反応をみていると、批判は四方から寄せられていて、それがごっちゃになり、ムード的に流れているのが大変気にかかる。拉致被害者の家族、政府サイド、識者、マスコミ内部、である」と指摘する。 そして、家族の方々にも「冷静になってもらいたい」と望み、「北に利用される」という問題についても、読者はそれを念頭に置きながら読みこなしている、と書く。 岩見が「正直がっかりした」のは首相の小泉純一郎の反応だった。インタビューに小泉は、 「狙いはよくわかりませんけどね。最近の週刊誌は虚偽報道も多いし、報道の自由を盾にして、報道される人の迷惑を考えないからね」 と不快感を示したらしい。それで岩見は「一国の首相のジャーナリズムに対する認識がこの程度なのか」と落胆したのである。 「曽我さんの<人権>を踏みにじった……」と決めつけた『週刊新潮』に対しても、「そうだろうか」と疑問を投げかけ、「曽我さんの人権を守るために、インタビューは何らかのヒントを与えたのではないだろうか」と否定している。岩見は田原総一朗や田勢康弘と違って、譲れぬ一線を持っているように思う。 |
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