★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK47 > 496.html
 ★阿修羅♪
海自艦船、「税金の無駄」批判も(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/08/senkyo47/msg/496.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 2 月 21 日 09:30:23: twUjz/PjYItws
 

http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/02/20/20080220ddm003040150000c.html

◇海自艦船、「税金の無駄」批判も

 海上自衛隊がヘリ搭載護衛艦「しらね」の火災は私物の保温冷機の過熱が原因との見方を固めたことが明らかになった当日、イージス艦「あたご」の衝突事故が発生した。多額の費用がかかる海自の艦船による規律の緩みが原因とみられる相次ぐ不祥事。政府内には「税金の使い道として適切なのかどうかという議論が起きる」との懸念が出ている。

 昨年12月に横須賀基地(神奈川県)で発生した火災により、「しらね」の戦闘指揮所(CIC)がほぼ全焼した。そのまま改修すれば、200億〜300億円かかるとされる。退役する別の護衛艦から通信機器などを移設した場合も50億円。

 甘い危機管理の後始末に多額の税金がつぎ込まれることに国民の批判が高まることが予想された中、衝突事故が追い打ちをかけた格好となった。

 「あたご」の建造費は約1400億円で、整備費などの年間維持費だけで十数億円かかる。今回は総額約31億円を費やした迎撃ミサイル発射実験の帰港途上だっただけに、民間人を巻き込んだ衝突事故が及ぼす影響は大きいとの見方が強い。

 また、イージス艦はミサイル防衛(MD)の対応艦だが、「あたご」は弾道ミサイルが迎撃対象のSM3ミサイルをめぐる計画には組み込まれていない。日米で共同開発中の次世代型SM3の開発が成功した場合の対応艦として温存しているためだ。今回の事故への批判が高まれば、MD配備計画自体にも波及する可能性がある。【田所柳子】


関連記事:
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/02/20/20080220ddm003040150000c.html

クローズアップ2008:イージス艦・漁船衝突(その1) ハイテクの弱点露呈

 ◇レーダーに「死角」 強化プラスチック映らず?

 漁船と衝突したのは、ハイテク機器を装備した最新鋭のイージス艦だった。「なぜ早い段階で発見できなかったのか」。漁船側の関係者に怒りが募る中、事故は、ハイテク艦船でも小型の漁船を発見できない場合があることを浮き彫りにした。一方、福田康夫首相に事故の報告が上がったのは発生から2時間後。政府の危機管理能力が問われる事態となった。

 「素人的に考えると、(漁船が)レーダーに映らなかったのか。万一、自爆テロの船だったらどうするのか」。19日の閣議後会見で渡辺喜美金融行革担当相は疑問を呈した。

 イージス艦「あたご」の顔は、最新鋭の対空レーダー(SPY−1D)。探知距離は他の護衛艦より長く、対空では100キロを超え、360度で多数の対象の探知、識別、追尾が可能だ。しかし、このレーダーは有事の際、ミサイルなどの攻撃に対応するための装備だ。

 事故当時は特別な作戦や訓練中ではなかったため、通常、護衛艦に装備されている水上レーダーを作動させていた。艦橋(ブリッジ)と戦闘指揮所(CIC)にそれぞれあるモニターを通し、半径約20キロの範囲で他の船舶の動向を当直隊員が常時監視していたという。

 このレーダーの弱点は、「清徳丸」のように船体が強化プラスチック素材(FRP)の場合、金属ではないためレーダーの電波が反射しにくく、捕捉が難しい点だ。また対象が300メートル以内に近づいた場合、構造的に船影の捕捉が不能になるという問題もあるという。

 吉川栄治海上幕僚長は19日の会見で、レーダーは正常に作動していたと語ったうえで、「漁船クラスだとレーダーに映らないことがあるのか」との質問に「はい」と認めた。

 レーダーによる監視に加え、航行中は見張り員による目視が頼りになる。

 通常、護衛艦では8時間ごと3交代で乗員が見張りにつく。事故当時のように通常航行の場合、一般にブリッジだけで、船全体を統括する当直士官、海図を見る副直士官のほか、操舵(そうだ)や水上レーダーの担当員ら10人程度が配置される。戦闘指揮所には、別の当直士官がやはり10人程度配置される。しかし、こうした多数による監視でも事故は防げなかった。

 あたごは昨年3月、国内では5隻目のイージス艦として就役した。全長165メートル、幅21メートル、排水量は7750トンで護衛艦の中で国内最大。米ハワイで対空ミサイルSM2の発射試験を実施し約3カ月ぶりで日本に帰国する途中だった。

 凱旋(がいせん)帰国に気のゆるみはなかったのか。

 自衛隊幹部は「漁船の航行が多い地域であり、見張りは、しっかりチェックするよう指示してきた。帰国の途、接岸するまでが任務とはいえ、初めての試験を無事果たし、まもなく帰国というこのタイミングで事故が起きるとは全く残念」と話した。

 軍事評論家の神浦元彰さんは「漁船のような強化プラスチック素材を素通りし、探知しにくい場合があるのは事実」としたうえで、「衝突時、なぎに近い状態で、霧も出ていなかった。見張りが先端と左右で規定通りに目を光らせていれば漁船を避けることができたはずだ」と指摘する。【本多健、加藤隆寛】

 ◇あたご乗組員「緑灯見た」−−112度圏内で可能

 今回の事故では、あたごの艦橋にいた乗組員の「緑色の灯火を視認した」という証言に関心が集まっている。

 海上衝突予防法は、日没から日の出までの運航の間は船の右舷に緑色、左舷には赤色の灯火点灯を義務付けている。右舷(緑)灯は船首方向から船体右後方まで112度、左舷(赤)灯は船首方向から左後方に同じ112度の範囲で視認できる。視認範囲を限ることで、灯火がどのように見えるかによって船の進路が判断できる。

 清徳丸クラスの船舶ではマスト灯(白色)、船尾灯(白色)の点灯も義務付けられている。出港時に目撃した僚船の船長は「四つとも正常」と証言している。

 海自の説明では、乗組員は緑灯のみを視認。清徳丸が衝突直前に「前方約100メートルで右にかじを切った」という証言があり、進路を変えたことであたごから赤灯が視認できた可能性があるが、赤灯は目撃されていないという。【山田泰正】

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK47掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。