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2008年02月20日
新聞記事の中から政治家、官僚の本音を見つける
一般市民が政治家や官僚と直接接触して話を聞くことはまずできない。代わりにそれを行って報道するのがマスコミ人の仕事だ。その中でも大手新聞記者の役割は大きい。
もっとも彼らとて政治家や官僚の本音を聞き出すことは容易ではない。夜討ち朝駆けを繰り返して迫り、酒を飲んで人間関係を気づきあげる努力を重ねる。
書かないという前提でしゃべった本音を勝手に書けば恨まれる。信頼関係は崩れる。さりとて聞き出した興味ある話を全く書かないというのはもったいない。記者魂が許さない。そこで「自民党有力者は」とか、「某省のある幹部は」などといった匿名の言葉を借りて真実を伝えようとする。
20日の毎日新聞「記者の目」もそうであった。高橋昌紀という社会部の記者が、改正建築基準法について書いていた。
もっとも、その記事には、改正建築基準法は悪法ではない などというタイトルがつけられていた。冬柴国交相でさえも「悪法と言われる改正建築基準法」などと自嘲気味に話しているというのに。
記事の内容も、そもそも姉葉事件の教訓から求められたのは法の厳格化であったはずである。住宅の安全が脅かされる事態に対応するための改正を、「厳しすぎる」と言えば元も子もない・・・などと、あたかも国交省を弁護するかの如き記事である。
高橋記者は、国交省の不正を内部告発したイーホームズの藤田東吾社長の事をしっているのだろうか。上場直前の自らの会社を倒産に追い込み、目前の200億円の上場益を一瞬にして失う事と引き換えに真実を訴えた藤田社長が、渾身の力を振り絞って書いた「月に響く笛 耐震偽装」(IMAIRU)を読んだことがあるのだろうか。
そんな高橋記者でさえ、改正建築基準法づくりを急いだ国交省の責任を認めざるを得なかった。高橋記者はその記事の最後の部分で次のような国交省住宅局の若手幹部の言葉を引用して締めくくっている。
「・・・悪いのは建築基準法ではなく国交省だ。非難されるのは仕方がない。過ちは過ちとして受け入れ、役立てなければならない・・・」
高橋記者は、本当はこの最後の国交省幹部の言葉を引用したくてこの記事を書いたのではないか。私はそう思いたいのである。
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