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岩国の市長選結果にめげず、米軍再編阻止をめざします。(ふじふじのフィルター)
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投稿者 忍 日時 2008 年 2 月 18 日 21:29:31: wSkXaMWcMRZGI
 

●岩国の市長選結果にめげず、米軍再編阻止をめざします。
 今日は、ぽかぽかと暖かい一日でした。斜め前のお宅が、屋根瓦を葺き替えているので、一定の間隔で槌の音が聞こえてきて、のどかな一日でした。

 岩国の市長選挙で、いろいろなブログで語られることを読んで、基地問題が地元住民に如何に暗い影を落としてきたか、また、現在進められている米軍再編で、日本中が、日本人が、米軍基地に飲み込まれる寸前であることに気づいて、愕然としました。今では、私たちのこの平和な生活も風前の灯なんだなぁと危機感を持っています。

 悲しいことに、日本政府は、私たちの血税を惜しみなく使って、米軍再編に全力で尽くしており、米軍再編が終わった後は、米軍に日本中を自由にさせるつもりです。日本は米軍の思いのまま、つまり、占領状態になるのです。

 こうしたことを皆さんはすでにご存知なのかもしれませんが、私は、遅遅の気づきだったので、ほとんど自分のために書いているようなものですが、私のように知らなかった人のためにも、岩国が、本来なら守るべき立場の国から、どのような仕打ちを受けてきたか、わかりやすい記事があるので、ご紹介することにします。かなり長い引用となりました。

対米従属日本の縮図・岩国

<略>

 米兵だけ贅沢三昧 市民でなく米軍を守る政治・犯罪はもみ消し


 岩国市内の政治は、「すべて米軍に都合のいいように、ボスをとり込んで市民をだまし、意見がある者は排除して行われきた」と語られる。
 最近は基地労働者の全国ストがあったが、みんなが怒っているのは、日本の国民からは血税を搾り取りながら米軍には贅沢三昧させているということである。米兵住宅は2000万円程度で出来るものを6000万から7000万円もかけてつくっている。学校など、夏には休みなのにクーラーなどつけっぱなしで、米兵住宅も同じで電気も水道も使いっぱなし。これが「思いやり予算」と称して、日本の税金でまかなわれているからだ。自衛隊が使う建物はみすぼらしいもので、基地で働く日本人労働者は、休息室もなく、トイレを更衣室にしているような状態。第2次大戦中アメリカは日本人を人間と見なさず、虫けらと見なせと叫んでいたが、現在もサルと同じような扱いをしているのである。
 そして朝鮮戦争、ベトナム戦争そして現在のイラク戦争、アフガン戦争と、人殺しに出かけ殺されるか気が狂う目にあっている米兵が、つぎつぎと犯罪を犯すが、日本の警察や裁判所もまともに処罰したことはない。日本の法律は適用外の治外法権なのだ。警察や裁判所、基地対策のための国の出先機関も行政も、「市民を守るものではない」というのは常識となっている。
 岩国では米兵の殺人・傷害・婦女暴行・窃盗・ひき逃げなど、屈辱的な事件が数限りなく起きてきた。畑仕事をしていた男性が「鴨と間違えた」といって猟銃で撃たれた事件や、老人を橋の上から投げ込み殺した事件(同様の事件は何度もくり返された)、娼婦をしていた婦人が体中をめった切りにされ無惨に殺された「花子ちゃん事件」とか、凶悪事件が山ほど起きてきた。
 しかし多くの事件が、犯人がわかっていても「本国に帰った」「戦争で死んだ」とうやむやにされた。「警察にいっても、まともに調べてくれたことがない」「反対に何時間も犯人のように尋問された」「第1通報しても駆けつけてこない。泥棒でも家宅侵入でも逃げ終わったころを見計らったかのように警察がくる」と語られる。
 それどころか、警察や地域のボスが「公表してはいけない。おだやかに」とか「内密に」といってわずかばかりの「見舞金」を持ってきてもみ消したり、「さわぐと、仕事がなくなるぞ」と脅したりしてきた。市民が苦労して、事件を公にしてもいつも不起訴や、起訴猶予で事実上の無罪放免になる。「アメリカの兵隊さんが気持ちよく戦争に行くために、日本では贅沢に、日本女は娼婦にしたり、乱暴狼藉も好き放題にしてください」という態度なのだ。
 「市民を守る」ことはしない警察も、米軍を守ることには一生懸命だ。とくに9・11テロ事件以後は基地内の警戒態勢とあわせて、市内では警察が厳重警戒態勢をとった。パトカーや自転車、徒歩、私服の警官が大量に投入され、基地周辺を散歩していた市民や、魚釣りをしていた市民などを、幾度となく職務質問した。「岩国署だけでなく、山口県警本部からも大量に警官が動員されていた」といわれ、市民は「警察や自衛隊は、国民から米軍を守っているんだ」という実感を強めることとなった。「米軍が日本を守るわけがない」というのは岩国市民が戦後60年あまりの全体験で身にしみていることである。

 市民を欺く市役所 莫大な補助金受け取り・基地拡張を推進


 市役所が市民のものではなく、万事米軍のために動いてきたと語られる。歴代の市長は、つねに「基地容認・共存共栄」という姿勢で、迷惑料として交付金や調整交付金、補助金や地域住民に対する周辺整備事業などの補助金を取ってきた。国からの交付金・補助金の総額は1昨年までで約870億円にのぼるとされる。60年のあいだに、全額から75パーセントなどの補助率で学校や供用会館が建設されてきた。しかし、「基地のある川下は道路も下水道もまともに整備されていない」「どこに消えたのかわからない金が多い」「1部の者がもうけただけ」などと語られる。

<略>

 そのような支配構造のなかで、市民を欺くペテン政治が行われてきた。九州大学構内への米軍戦斗機F4Cファントム墜落を機に、市民の基地縮小・撤去世論が強まると、「被害軽減のための基地沖合移設」といって市民をだまし、実際は米兵倍増の基地大拡張を進めてきた。愛宕山開発も住宅開発とだまして出来てみたら市に財政破綻を押しつけて米兵住宅にするという。こういうことは、市や市議会、商工会議所などが旗振りになって進めたものだった。
 事業に関係した業者や地元住民は、「はじめから、基地拡張と米軍住宅を予定した青写真があった」「設計図をみて、これは移設ではない。嘘をついているとわかったが、口止めされていた」「米軍や国、県は確信犯だが、市も知っていたはずだ」と語られている。

 巨大道路や新幹線等も すべて米軍の為


 さらに道路や鉄道、港湾から電気、上下水道、通信にいたるまで、すべて市民ではなく米軍が優先されている。かつての朝鮮戦争の時期、鉄道は「すべてをさしおいて米軍物資の輸送が最優先された。日本の客車も貨車も、横に待避させられた。1日に何10両もの量で、絶対命令だった。いざ有事となれば、いまでもまったく同じ体制となる」と話されている。
 「新幹線もはじめは広島から徳山にまっすぐの計画だったものを、わざわざ曲げて岩国に駅をつくったが、これは米軍基地があるからだ」と語られていた。山陽高速道路のインターがあるのも米軍の存在があるからだといわれている。そして最近姿を突如としてあらわしているのが、巨大道路群である。基地を中心にして愛宕山、高速道路、広島などと直結するどでかい道路があらわれている。これが米軍の必要とする軍用道路であることは歴然としている。基地拡張とともに、空母が接岸できる港湾がつくられているが、岩国の商港も米軍の使用が頻繁になるのにつれて整備が進んでいる。
 道路に見られる事情は、中電が関わる電気も、市が関わる水道も、NTTが関わる通信も、さらに病院やあらゆる公共施設も、いざ米軍が必要とすれば、米軍最優先となって市民は2の次の扱いとなる関係である。

 経済は無惨な衰退 煙突の高さ制限で工場の移転も・農漁業は潰す


 岩国の経済は、基地があるための交付金が多いから繁栄したのではなく、基地があるためにすっかり寂れてしまった。「容認」で突っ走る部分は、「基地での繁栄」を叫ぶが「そんな期待をもっている人はいない」と語られる。「基地で商売が繁盛していたのは、1ドル360円の時代だけ。朝鮮戦争からベトナム戦争のはじめまでだった。今は小売店はみんなつぶれている」「日本の税金で、基地の中にはスーパーもバーもボーリング場も映画館もなんでもつくられた。川下には出てこないし、遊びは広島。第1米兵が貧乏だ」と語られる。
 市内の広大な土地が米軍基地に占拠され、工場などの建物も高さ制限で自由にたてられない。滑走路の延長線上にある帝人では、煙突の高さ制限されたため松山に本拠地を移した。「基地がなければ、川下に工場を誘致することができ、産業を発展させ若者の職場をつくることもできた」「企業誘致した和木町以上に発達したはず」60年の損失は20兆円ぐらいになっているのではないか」と語られている。気候も水利もよく工業も発展する可能性を秘めていたが、押しつぶされたのである。
 基地のある土地は広大な農地であった。旧海軍が、強制的に接収して取り上げられたところを、戦後米軍が来て居座ってきた。このために農業が犠牲にされたが、漁業も埋め立てや姫子島での爆薬処理、そして立ち入り禁止区域などで制限されてきた。
 そして教育・文化の退廃が語られる。戦後は、岩国に大量のパンパン(娼婦)が集まり、醜態をさらしていたと振り返られる。「まともに見ていることができない状態だった」「小学校低学年から毎日そんなものを見せられて、親たちは子どもの教育で大ごとをしてきた」「アメリカ村となって、日本人が肩身を狭くしていた」と語られる。しかし、そのようなものに対して、岩国の人間のなかでは教育がされていたが、「今ではよそから女の子たちが遊びにくる。日本人の頭がおかしくなった」「日本の民族はなくなっていく気がして恐ろしい」と語られている。

<略>

 あ〜、気分悪いです!でも、つい最近まで、知らなかったです。

 岩国市民に対する国の姿勢は、私たちに対する姿勢と重なります。

 「九州大学構内への米軍戦斗機F4Cファントム墜落を機に、市民の基地縮小・撤去世論が強まると、「被害軽減のための基地沖合移設」といって市民をだまし、実際は米兵倍増の基地大拡張を進めてきた。」というのは、阪神大震災を利用して、建築基準法を、細かく建て方を規制していたものから規制をゆるくしたという、逆向きの改正を行ったこととまったく同じです。政府は、国民の不幸を利用して、米国に便利なように計らっているのです。

 自公政権は、国民から税金をとりながら、米軍のための予算を組み政治をしているってことなのだと思います。政府は、国民に、医療制度改悪(後期高齢者医療制度など)を少子高齢化を理由にして押し付け、歳出赤字削減のためとして社会保障費をカットし、労働規制緩和を行いワーキングプアの増産、そして今は消費税率アップも考えているわけで、国民に犠牲を強いるばかりです。彼らには、米国向けの政策や米軍に対する予算は合っても、国民向けの政策や予算はありません。

 この人たちは、オウム信者が麻原を信じた確信犯だったように、従米が正しいと確信してやっているのだと思います。精神的に病気なんだとしか思えません。こういう頭の狂った人たちに、この日本を日本人を米国へ差し出されてはたまりません。岩国の市長選は大変残念な結果でしたが、これにめげるわけにはいきません。

 米軍再編は、絶対にさせてはいけません!

 自公政権は、終わらせましょう!

 最近は、ブログに書いているだけじゃだめだなぁと思いはじめています。ブログに書くことはたくさんの人に読んでもらえるから、お知らせする意味はありますが、それだけでは、ただの遠吠えにすぎないですよね。私は、選挙だけが意思表示の場ではないと思っているので、できることから行動したいと思っています。

 とりあえず、 崖っぷちの私たち、ガンバ!

2008年2月15日 (金) 米軍再編 | 固定リンク

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