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出口なき怒り・不安 少女暴行1週間 逮捕米兵なお否認(東京新聞)
2008年2月17日 朝刊
沖縄の中三少女暴行事件は十七日で発生から一週間。県議会と十六市町村議会による抗議決議など沖縄で広がる反発に、日米両政府は事件再発防止を模索するが、県民の怒りと不安を収める有効な手だては見えてこない。逮捕された米兵は依然容疑を否認。県警が車や衣服を押収し、裏付け捜査を進めている。
事件は十日夜発生。実効性のある対策を求める沖縄県に対し、政府は十四日、基地周辺の繁華街への監視カメラ設置検討を表明した。
だが基地の街の飲食業者らは「警察官やMP(米軍の憲兵隊)がかなりの数いても、米兵のいざこざは起きている。ビデオが抑止力になるとは思えない」「防犯カメラより米兵の上官にもっと巡回させた方がコストもかからず効果的では」と懐疑的だ。
在日米軍は綱紀粛正のため一カ月以内に教育プログラム見直しなどの結論を出す方針で、県も新たに設置する作業チームで米軍への要請を強めていくが、具体策につながる見通しは立っていない。
沖縄では米兵絡みの事件などに超党派で数万人規模の抗議集会を開いてきた“伝統”がある。一九九五年の米兵による少女暴行事件では、県民大会が日米両政府を米軍普天間飛行場返還合意へと動かした。昨年九月、沖縄戦の「集団自決」をめぐる教科書検定に抗議して開かれた大規模な大会も県民の記憶に新しい。
しかし今回は県議会の与野党間に、米軍再編問題をめぐる思惑の対立があり実現は難しい状況。教科書問題への対応で、今年に入り表面化した与野党間の亀裂も微妙に影を落としている。野党側は水面下で超党派の大会開催を働き掛けていくが、仲井真弘多知事も「いろんな意見が出てきてから判断したい」と慎重だ。
基地の街米兵の姿少なく 沖縄・ゲート通り
中三少女暴行事件で米海兵隊員の逮捕後、初めての週末を迎えた基地の街。沖縄県沖縄市の「ゲート通り」では十六日未明、前日がペイデー(給料日)だったにもかかわらず、事件の影響から米兵の出足は鈍った。
「見ての通りさ」。ライブハウス「JET」店内に米兵の姿は少ない。「いつもなら海兵隊も多いけど、今日は空軍だけだね」と古堅喬オーナー(57)。「事件のたびに客足が遠のくから経営に響くよ」と首を振った。
ゲート通りには、週末を楽しもうと繰り出した米兵グループの姿も見られたが、地元タクシー運転手(64)は「いつもの週末の半分ぐらいだね」。傍らを三人一組の見回り米兵が、肩を怒らせ厳しい表情で通り過ぎた。
アーケードの入り口で話し込む二十代前半の三人の海兵隊員。「ペイデーだから、ほんとならもっと大勢出歩いてるはず」と事件の影響を否定しない。二週間前にイラクから戻ったという三人は「事件が事実なら許せないね」と口をそろえた。
米兵が集まるクラブの案内係の女性(65)は「今日は日本人の女の子も少ない」と話したが、通りで米兵と声を交わす二人の二十代女性は「怖いことなんてない。遊び方を知ってれば事件に遭うことはない」と素知らぬふり。
暴行事件の被害少女が声を掛けられた胡屋十字路付近では、米兵の車とタクシーが衝突。警察官に米軍の憲兵隊も加わり事故処理に当たった。タクシー乗客の男性の怒鳴り声が通りに響いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008021702088168.html
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