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岩国市長選挙の意味するもの(2) (天木直人のブログ)
http://www.asyura2.com/08/senkyo47/msg/233.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 2 月 11 日 14:57:29: twUjz/PjYItws
 

(回答先: 岩国市長選挙の結果をどう見るか(1) (天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 2 月 11 日 14:55:51)

http://www.amakiblog.com/archives/2008/02/11/#000708

2008年02月11日
  岩国市長選挙の意味するもの(2)
 

  日米軍事同盟と護憲政党

  イラク戦争に反対して外務官僚を棒に振った私は、にわか平和主義者、護憲主義者のごとく、思いを同じくする人たちと一緒に平和の重要性を訴える事になった。

  平和はすべての外交に優先されなければならない。日本の平和を守るには憲法9条を変えてはいけない。憲法9条を世界に高らかに掲げる事こそ最強の安全保障政策である。そう私は確信するに至った。その意味で私は最強の平和主義者、護憲論者である。

  しかし、護憲政党やそれを支える多くの人たちは、憲法9条の条文を守る事には熱心であり、9文改悪のための国民投票法制定には強く反対しても、日米安保体制と言う名の軍事同盟に正面から反対する事をやめてしまったかの如くである。私が護憲政党の活動に最も違和感を持つところである。

  小泉政権5年半の最大の罪悪は、憲法9条に手をつけることなく憲法9条を否定する政策を既成事実化してしまったことだ。そして護憲政党はそれを阻止できなかったばかりか、国民を目覚めさせる事ができなかった。

  もはや米国にとって改憲はどうでもいい事なのだ。改憲問題は日本が決める事だと突き放している理由がそこにある。米軍再編に日本が協力すればいいだけなのだ。

  この矛盾を指摘した一人がダグラス・スミス氏である。米海兵隊を経て反戦活動家となったスミス氏は、安保条約という日米軍事同盟を正面から否定しない護憲運動はあり得ない。日本の護憲論者はいつからか在日米軍反対を言わなくなったのかと主張する。

  それに気づいている一般の日本人がいない訳ではない。しかし政治の場においてそれを叫ぶのは、もはや極左と言われるイデオロギー政党であり、彼らは社民党はもとより日本共産党さえも日米軍事同盟の加担者であると激しく批判している。これでは一般国民はついて来ない。

  在日米軍問題を極左イデオロギーの占有物にしてはならない。米軍再編に無条件に協力しようとする自公政権の対米従属政策は、日米安保体制の是非をはるかに通り越した、日本の安全保障問題とはまったく関係のない米国の戦争に、日本の金と人を差し出すという、誰が考えても間違った政策なのである。本来ならば日本を愛し、日本の国益追及を最優先する保守、愛国主義者が真っ先に反対すべき問題なのである。いや立場を超えて、右も左も反対しなければならない問題なのである。

  岩国市長選挙は終わってしまったが、むしろ私たちはこれをきっかけにして、米軍再編問題について真剣に考える時期が来たと捉えればいい。これを機会に護憲政党は力を合わせるべきだ。新しい政治の動きを起こさなければならない。国民を覚醒させなければならない。井原前市長はその事を訴えるために戦ったに違いない。その勇気を無駄にしてはいけない。

  ブログの3では米軍再編に突き進む日本の将来の危機について書く。


 


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