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2008年02月07日
ゴーストップ事件を知って今の世の中を考える
2月5日の朝日新聞に67歳の無職の男性からの投書が掲載されていた。この投書は、日教組主催の研修会をホテルが拒否した事件に言及し、この一件は、日本が戦争になだれこむ契機の一つになった「ゴーストップ事件」を思い起こすものであったと日本の現状を危惧していた。
「ゴーストップ事件」とは何か。不詳にも私はまったく知らなかった。調べてみた。事件の概要はこうだ。時は1933年、場所は大阪市北区の天満橋筋6丁目交差点。信号機(ゴーストップ)の赤を無視して渡ろうとした陸軍一等兵を、大阪市曽根崎警察署の巡査が見咎めて、両者の間の喧嘩騒動となる。
一旦はおさまったかに見えたこの騒動は、その後憲兵隊が「公衆の面前で軍服姿の帝国軍人を侮辱した事は許せない」と抗議したことから、問題が「天皇の軍隊」と「天皇の警察」の対立に発展した。 最後は天皇陛下の「あれはどうなったか」という一言で、慌てた陸軍と内務省が急遽和解したという事件であるらしい。
この事件以降、現役軍人に対する行政措置は、警察ではなく憲兵が行う事となり、軍部が国家の帰趨の主導権を持つきっかけになったとされている。
軍国主義の30年代と、平和な今の日本とは、まるで結びつかないと大方の日本人は考えるに違いない。あらゆる言論が封鎖され、個人の基本的人権が奪われていた非民主的時代は、もはや過去のものだと考える日本人は多いだろう。しかし、当時も今も、目の前で起きている事の意味を正しく把握する事は難しいものだ。後で振り返って気づくのだ。
この国で起きている出来事の数々を、我々は後にどのように思い出すのであろうかと思う。国民が選んだはずの政治家は果たして本当に国民のために機能しているか。公僕のはずの官僚が国民抑圧政策のシナリオを書いている。
年金問題の最大の問題は受けとる権利のある国民が申請しなければならないという矛盾である。ずさんな仕事や流用で年金を払えなくしてしまった公僕が、今でもふんぞり返って国民に仕事を押しつけている矛盾である。国民は文句を言えずに年金特別便を書かせられている。
岩国市長選挙は、正しい事を言っている井原市長が再選されて当たり前にもかかわらず、基地を受け入れない市長は変人、奇人にさせられ、苦戦を強いられる。
一人でもいいから現れないものか。指導者の中から立ち上がろうとする勇者が。弱者がいくら悲鳴を上げてもどうにもならない。金もない、影響力もない、相手にされない。そんな弱者が立ちあがろうとしても、その代償はあまりにも大きい。指導者、権力者の中から勇者が現れなくてはならないのだ。成功者のなかから正義に立ち向かう人物があらわれなくてはならないのだ。
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