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れんだいこのカンテラ時評367 れんだいこ 2008/02/05 16:14
【2008岩国市長選に寄せて】
2008.2.3日、岩国市長選が公示された。2.10日の開票へ向けて7日間の選挙戦に突入した。この選挙の持つ意味は大きい。一言で云えば、権力の理不尽な押し付けに対して、人民大衆側がどう戦うのかの問題である。住民はどこまで耐えればよいのか。原発然りで、補助金を餌に将来取り返しの付かない愚行に手を染めてもよいのか。これが問われている。
前市長・井原勝介候補(57)は、日米政府が推し進める米軍再編問題に絡んで、岩国基地に厚木基地から艦載機59機を移転させようとする基地強化問題が浮上するや、この間一貫して反対してきた。これに対しこたび、自民党が刺客候補として前衆院議員の福田良彦候補(37)を掛け合わせ、一騎打ちとなっている。
在日米軍の再編問題をめぐって3度目の審判と云え、日米政府のゴリ押しの限度が問われている。福田氏の衆院議員辞職に伴い、4.27日、岩国市を大票田とする衆院山口2区補選が実施される。市長選の結果は同補選へも影響するとみられる。
この間の経緯を見ておく事にする。
1999年、井原氏が初当選。どの時点かは判明しないが在日米軍の再編が浮上し、2005.10月、在日米軍の再編に関する中間報告がまとめられた。それによると、米軍普天間飛行場に代わる施設の建設地やキャンプ座間の改編とともに、山口県岩国基地の強化が計画されていた。井原市長は、普天間飛行場にある空中給油機の移転を受け入れると表明したが、空母艦載機の移転については負担が過大になるとして拒んだ。政府は懐柔策として岩国市の新市庁舎建設費を補助することを決め、2005年度3億円、2006年度11億円の補助金を交付している。
2006.3月、住民投票が行われ、移転反対派が87%を占め拒否した。住民は圧倒的に拒否した事を意味する。
2006.4.23日、市長選が行われた。現職の井原氏は、「岩国基地増強化計画撤回」を訴え、自民党の全面バックアップをうけた味村太郎氏に大差をつけて当選した。当日有権者数は12万2079人(男性5万7083人、女性6万4996人)。投票率は65・09%。井原氏が5万4144票、味村太郎氏が2万3264票、田中清行氏が1480票、無効票が576票であった。
2006.5月、在日米軍の再編に関する最終報告が固まり、日米両政府は14年までに再編を完了することで合意した。政府は何としてでもゴリ押しし始める。
2006.12月、政府は、米軍再編事業の円滑な実施ができないとして、移転反対を理由に2007年度に予定していた新市庁舎建設補助金約35億円を凍結した。これを機に、井原氏と移駐容認派が多数を占める市議会との対立が激化した。井原前市長は代替財源として補助金を合併特例債で穴埋めする予算案を提出したが、市議会が4回にわたり否決するという異例事態になった。
2007.12.26日、井原市長は、予算成立と引き換えに市長を辞職した。
以上がこたびの市長選の伏線である。以下、れんだいこが、岩国市長選について檄を飛ばしておく。
岩国市長選は、現職市長派がお上に楯突いて、地元の百年の計を御旗に正面から闘いを挑むという稀有な事例となっている。れんだいこは、市長派を断然支持する。岩国市民は、広島原爆の二の舞になる将来に於ける岩国被爆撃危険の愚を招き入れてはならない。それは、原子力発電所を引き込むに等しい。僅かばかりの一時の資金餌に誘導されてはならない。
現代国際金融資本帝国主義の発動する米軍基地再編にひたすら従順に御用聞きする日本政府に対して、投票箱に弾我のごとく撃ち込まねばならない。補助金ストップで立ち往生させるという卑怯姑息なやり方そのものに対して、怒りをぶつけねばならない。岩国市民よ、ゼニに目がくらんで地元を売ることのないようしゃんとしんしゃい。
2008.2.5日 れんだいこ拝
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れんだいこ 人生学院
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/
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