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2008年02月04日
岩国市長選挙とこの国の行方ーメディアよもっと報道してほしい
井原勝介前岩国市長の応援集会が2日岩国市民会館で行われ、私はその集会に駆けつけた。その時感じた事を今日のブログで書く。
結論から先に言えば、昨日から始まったこの選挙は、いまの日本の閉塞した政治状況を端的に表している。そして一週間後に判明するこの選挙の結果は日本の将来を示すことになる。岩国の市長選挙はそういう選挙なのである。
この選挙は普通の市長選挙ではない。日本中の国民が注目しなければならない国政選挙としての意味を持つ選挙だ。しかもそれは与党と野党の対立という国政選挙にとどまらない。それは巨大な国家権力の悪政と弾圧に抗する一般市民、住民の直接的な闘いである。もっとも根源的な選挙なのである。
日本のいまの政治状況は、「国民生活最優先」という掛け声とは裏腹に、国民の意思を無視した政治家たちの党利党略、自己保身の政治に堕している。その事は、テロ特措法、ガソリン税の顛末や、総選挙から逃げて大連立、政界再編という生き残りに奔走する政治家の姿を見れば、もはや歴然としている。
国民は置いてきぼりだ。国民の暮らしと安全はどんどんと脅かされている。それにもかかわらず政治はなんら手を打つ事は出来ない。年金しかり、医療・介護しかり、格差問題の放置しかりだ。もはや徒手空拳の市民、国民が、政府の悪政・嘘に対して直接に抵抗していかなければならないほど切羽詰った状況になっている。
市民の力が、メディアを動かし、メディアが世論を動かして政治を変えていく、そういう状況を作りださないかぎり日本を救う事は出来ない、そういう状況の中で岩国市長選挙が行われるのである。
何がいまの日本の最大問題なのか。それは、一つには政府が米国に従属して国民生活を困窮に追い込んでいること、二つには、その政府が、自ら犯している不正を隠すために情報操作や嘘を繰り返し、それを批判し、抵抗す国民をどんどんと抑圧しようとしていること、この二大巨悪である。私がブログを書き続けるエネルギーの原点はこの巨悪に対する怒りである。
この選挙には、もう一つの苦しく悲しい葛藤がある。今岩国市民は、政府に楯突いてもろくな事はないとあきらめはじめつつある市民と、権力の横暴に屈してはいけないと、それでも声をあげる市民との間にに、分裂させられようとしている。どちらが正しい、悪いというものではない。いずれの住民も権力の 犠牲者である。非難さるべきは住民を分断させる権力の卑劣さである。
井原支援の応援に集まった2000人を超える住民によって市民会館は埋め尽くされた。その前で応援演説をした私は、いままでのどの集会で話した時よりも勇気づけられた。
しかし同時に、過去2回の選挙を勝ち抜いた井原前市長の、「今回は厳しい戦いだ」という言葉に、決して楽観は許されない選挙であると直感的に感じ取った。
私も井原前市長も長年官僚を経験して来たから知っている。国家権力が本気で抵抗するものを叩き潰そうとしたらとてもかなわない。今回の選挙がまさにそうである。国民より米国政府を優先する政府にとって米軍再編を妨げるあらゆる障害は潰さなければならないのだ。
移駐容認派市議や経済界に擁立された福田候補が勝てば、ただのつまらない市長選挙で終わることとなる。「国の言いなりではなく、移転に伴う騒音や治安問題などで個別、具体的に国と交渉する」(4日毎日新聞)と争点隠しをする福田候補が勝てば、岩国は沖縄と同様に永久に米軍問題に悩まされる事になる。住民は引き裂かれ続ける事になる。
それとは対照的に、もし井原前市長が勝てば、日本の戦後史に残る革命的な市長選挙となる。だから政府は危機感を募らせるのだ。
岩国市長選挙を岩国市民だけの責任にしてはいけない。全国の国民が共に考え、その選択の苦渋を分かち合うべきだ。メディアはこれからの一週間、この岩国市長選挙を大きく報道して欲しい。どのような報道であろうとも、それが一人でも多くの全国の国民が知るところになれば、それだけでより公正で透明性のある選挙が確保される事になる。どのような議論が繰り返されようと、議論をすればするほど日米軍事同盟の欺瞞性が明るみになる。
公正で透明性のある選挙が確保されればおのずから正しいほうが勝つ。米軍再編の実態が明らかになればなるほど対米従属の政府の誤りがわかる。それだけで十分だ。岩国住民と全国の国民に真実を知らせるだけでよい。
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