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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/73576.html から転載。
政治
米艦入港拒否の小樽市に…外務省が圧力? 「優先すべきだ」「能力に欠ける」(02/01 07:12)
【小樽】米海軍の揚陸指揮艦「ブルーリッジ」の七−十一日の小樽寄港要請を、商船のバース(岸壁)利用とかち合うため断った小樽市に、外務省から圧力とも取れる問い合わせやバース利用状況の照会が相次ぎ、市幹部に困惑や反発が広がっている。
市によると、要請を断った一月二十八日から三十一日にかけ、同省北米局の課長補佐クラスから電話が十回近くあり、日米地位協定室長が直接、市役所を訪れた。同室は「個別のことは言えないが、一般的な意見交換のため」と説明する。
ただ、市幹部によると、外務省は「米軍側は一月十六日に入港を伝えたんだから、商船との競合が分かった二十五日の判断より優先すべきだ」「(ブルーリッジが入港できるよう)調整しないのは港湾管理者としての能力に欠ける」とまで言ってきているという。別の幹部は「ある種のプレッシャーだ」と打ち明ける。
これまで、商船を優先するという前提を主張し続けたうえで米軍艦船を受け入れてきた山田勝麿市長も「商船を追い払ってまで入れるとしたら、まるで軍港だ」と話す。
市側には、外務省が管轄外の港湾法に基づく港湾管理者の権限や総務省所管の地方自治に口を出すことへの疑問もある。
小樽のケースの今後は、地位協定を盾に「本来は米軍艦はいつでも好きなときに好きな港に入れる」といわんばかりの同省と、自治体との攻防の試金石にもなりそうだ。
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