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昨夜から今日はどう書こうかと考えていた。“つなぎ法案”などというものの是非は論じる価値のない問題である。しかし、ガソリン税の暫定税率の廃止を勝ち取る戦いをシュミレーションする時、今日この法案が通ってしまうかどうかはかなり大きな意味がある。だから今日は大事な日なのだ。
“つなぎ法案”などというものを考えなくとも、ガソリン税の暫定税率を延長したいのならば、租税措置法改正案を今日衆議院で可決すればよさそうなものだ。それをしないのは、どう考えても審議もせずに今日可決するのは無理があるからである。ひとつは、平成20年度予算案の審議も始まっていないのに、その歳入法案である租税特別措置法改正案を1ヶ月も前に可決することがおかしいからであろう。そのこと自体が違法という訳ではない。違法ではないが、あまりにも不自然であり、世間の顰蹙(ひんしゅく)を買うことになる。
ふたつ目の理由は、ガソリン税率の暫定税率に対する国民の反対があまりにも強いのに恐れをなしたからである。自公“合体”政権は、ガソリン税の暫定税率を維持するために必要な議席をもっている。だったら今日租税措置法改正案を衆議院で賛成多数で可決しておけばよいのだが、その場合国民の怒りがどうなるのかちょっと恐いからなのであろう。要するに時間稼ぎに出たのである。クリンチ作戦に次ぐ“時間稼ぎ作戦”である。
国民のガソリン税の暫定税率に対する反対は、強くなっても和らぐことはないであろう。だから自公“合体”政権がこれを維持しようとするならば、結局は3分の2条項を使うしかないのである。要するに問答無用なのである。問答無用で襲いかかってくる敵には、こちらも力で対抗するしかなくなる。いわゆる“物理的抵抗”である。野党は今日から“物理的抵抗”をするという。弁舌は、もう国会の中では意味がなくなったのだ。弁舌が意味をもたなくなった国会は、もう本当の国会ではない。でも国会の攻防はリングの上で行われるプロレスやK-1ではない。物理的抵抗といっても智恵を使った作戦が求められる。今日はそれを注視したいものである。
それでは、また。
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