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NO.89 国を包むそのエアー
1
あんたは今、やくざ事務所の構成員だとしよう。
え、冒頭からいきなり突拍子無さすぎだって?
まぁそう言わずにさ。。
別に○○組のしのぎを想像しろとか、
新たなシマを開拓しろとか言ってる訳じゃない。
ただ、今回の話をする上で、実にわかりやすいと思ってね。
2
わかりやすさってのは大事だ。
長いことココを読んでいたり、それを元に新聞を読んだり、
本を読み漁っていると、随分と深いところまで政治や社会情勢を
紐解けるようになる筈だ。
読者のメールを読む限り、そうだな…半年ほど読んでくれれば、
そんなグレーポテンシャルがつくみたいだ。
私はそろそろ半年経つって?
ご苦労さま。
こんな下手糞なコラムを180日間も読み続けるのは、
随分と時間と神経を使ったろうに。。。
だけど、もはやパソコンを立ち上げて数度マウスをクリックするだけで、
掃いて捨てるほどの論調、コメント、意見が手に入る。
それらを読んで、なんとなくだけどそれに対して自分の考えを
当て合わせられるようになってるんじゃないだろうか。
それが出来ていれば、あんたは有権者として合格じゃないかな。。
加えて、視野やシュートレンジが広がっていれば、
嬉しいサイドエフェクトだ。
「見たくないものが見えること」に戸惑うという読者もいるけど、
それは喜んでいいことだ。
おれたちはどの道このままじゃ順序が違えど、
根こそぎ政府と資本家の犠牲フライに使われる。
蛇口を捻るだけで金が湧き出すB層水道だ。
知らずにいれば悩みは減るが、
そいつはイコール解決策も何もなく、
打開の手段を持ち合わせないってこと。。
おれは真実を書き続けて、それは大よそ手放しで喜べる
品物じゃないが、だからといって全てを諦めて逃げるのは
違うんじゃないか。
この国の国民は、経緯はどうあれずっとそれをしてきて、
結果最低の今がある。
日本を繁栄させた功績を手に入れたと同時に、
政治家・役人天国にしちまった。
60年間溜め込んだ膿が、安倍政権以降小出しにされて
湧き出したのが現状だ。
おれごときに何も力はありはしないし、
これだけ多くの人がおれのコラムを読んでくれることは、
ニッチへの好奇心と、真実の欠片の収集ツールの一環、
といったところだろう。
それで十分。
政治家も役人も、そしてこの灰色の最深部も、
まとめて国民の糧として利用されればいい。
そしてあんたが自身の信念に従って一票を投じる。
それをしてくれるなら、まだまだ日本の未来は明るい。
人間不合格のおれはそう考えているんだ。
3
話がぶっ飛びすぎたね。
で、あんたがやくざの事務所の構成員だとしようって件。
ところが所属する組は、構成的には2次団体で、
一般企業に例えるなら、子会社…ではなく、下請け企業だ。
親団体は、世界に名を轟かす超巨大マフィア。
その名を知らぬものは存在しないほどのワールドワイドさだ。
あんたは一生懸命働く。
勿論、全うな仕事だけじゃない。
組の中でも立場の弱いやつを犠牲にして金を儲けたり、
就職先の無い人間を連れてきて、鉄砲玉として使い捨てにし、
一度でもケガをしたり、病にかかったものは、
足手まといだと即撃ち殺し、
必死にしのぎを削る。。
それも全て、組の財政が厳しいから。
世話になっている組長や幹部達への義理、
はたまた組が成長すれば巡り巡って自分に還ってくるという
期待の為に、最低なこともしていくのだ。
しかし、あんたはある日知ってしまう。
帳簿上は危機が謳われているはずなのに、
幹部クラスやその家族、派閥だけは、
唸るほどの金を持っていたのだ。
少しも財政難なんかじゃなく、むしろ余裕があるくらいだったのだ。
では何故身内の組員をことごとく殺し、犠牲にし、だまし討ちにしてまでも、
金をかき集めていたのか。。
その金は一体どこにいっちまったのか。
当然秘密裏に探るわけだ。。
4
いくら探ってもなかなか真相に辿り付く事は適わなかったが、
組長が先代に代わってから、随分とその搾取を露骨にやった結果、
組内で疑惑を持つものが増えた。
そして60年間という長期に渡って組を襲名してきた派閥に対抗する、
弱い勢力に皆が加担し、直談判に打って出た。
そしてわかった答え。。
それはなんと親団体へのあらゆる形での上納金や、
幹部クラスの人間が想像を絶するほどの贅沢をする為に
隠されていたのだ。。
親団体は、下請けに対して、ありえない要求を飲ませていて、
例えば代紋がプリントされただけの紙切れを担保に、
年間数千億〜数兆円払わされたり、
貧困に苦しむ団体への寄付と称して、1,5兆という大金を払わされ、
にも関わらず、それによって得られる利権、
例えば中国組という発展途上の組に対する事務所誘致も
親団体に有利な様に仕組まれていたのだ。
勿論、あんたが所属する組の事務所も、
他よりは優遇がされているが、それは背後に親団体の利益が
控えているところばかりなのだ。
それ以外にも、武器をレートより数倍高い金で買わされたり、
より高級な武器を大量購入出来るように、
組内の反対派を封殺していくことも約束させられていたのだ。
それを全て実行していては、とてもあんたの組全員が
飯を食っていくことは出来ないほど。
あんたは愕然とする。。
このままじゃおれたちは皆殺しにされる、とね。。
5
組長をはじめ、幹部クラスがただ脅されているなら、
まだ解決の方法がある。。
と言っても、ドンパチは禁じられているし、
あんたの組は昔親団体と全面抗争をしたことがあって、
完敗し、それ以降、二度と武力闘争はしないという鉄の掟を
作っていたのだ。
やくざと言っても十人十色。
インテリで稼ぐ組もあるし、優秀なデザイン会社として機能
しているところもあるし、町では評判の不動産屋だってある(本当)。
おかげで、他の国からは一目置かれ、
戦禍にさらされる可能性も無くなったのだ。
「抗争はしない」と宣言している組を攻めれば、
全ての組から批判が集中し、孤立し、断絶を意味するからだ。
故に、親団体とは平等とはいかなくても、
一致団結して条件改善の交渉をするという方向に
出来ないものか考えたのだ。。
ところが、それは大きな誤算だった。
あんたが所属する組の幹部は、親団体とグルだったのだ。
自らが莫大な報酬を得ることと引き換えに、
あんたをはじめとした多くの構成員から、絞れるだけ絞り、
親団体へ献上していたのだ。。
そればかりか、組の為として溜めていた金は、勝手に着服され、
組を引退する幹部達に振舞われていたり、
組員の為の引退祝い金として残していた金も、
幹部達が勝手に使ってしまい、何にいくら使ったのかも
わからなくなっていたのだ。。
6
そして最も恐ろしいことが判明する。
組を丸ごと破壊するほどのダイナマイト。。
あんたの組では絶対に持たないと決めた武器を、
先代はなんとか持てるようにしようとしていたのだ。
さらに、ヒットマン部隊を動員し、他の組へ殴りこみに行き、
シマを奪っていくという方針に転換しようとしていたことが発覚する。。
そんなことをすれば、もうあんたの組は
「ドンパチご法度」というレーベルを外すことになる。
それは、
『他の組に攻められても、仕方ないですよ』
ということだ。
あんたはなんとかそれを幹部達にばれないように
末端構成員に話そうとするが、既に先手が打ってあった。
隣の中国組が、おれたちのシマを狙っているらしいという
噂が流されていたのだ。。
中国組のやつらはダンボールを食べる野蛮な奴らだ。
中国組は杯を交わした時から、おれたちの組を嫌うように
洗脳されていて、どいつもおれたちを憎んでいる。
こんな馬鹿馬鹿しいデマがひたすらリピートされ、
次第にあんたの組の末端構成員も信じるようになっていた。
流石に怒ったあんた達は、とりあえず帳簿上の不透明さを理由に、
対抗する派閥の人間を幹部連に入れることを提案し、
なんとかそれは受理されたのだ。
そして今に至る。。
7
あんたの組、親団体は何をさしているか、わかったろう。
1時間余裕があったから、かなりのスピードで書いていたら、
結局日米の主従関係にまで言及するクソ長い駄作になっちまった。
ここから先はこういう切り口で語る意味があまり無いから、
ここで切ってみた。
でも、ここまでに関しては、妙にマッチングするだろう?
昔も今も、最強の武闘派として名を馳せるアメリカ組。
昔はそうだったが、今は非核、平和で世界から称えられる日本組。
60年前は同様な最低の悪党だった2つの国が、
正反対の道を歩んだ結果が今あんたの目の前にある。
日本組の幹部たちは、戦争中毒の禁断症状の末期。
もう我慢出来ないと言っている。
あの手この手でこの島を憎しみの螺旋に引きずり込もうとしている。
60年前、戦争是正の空気を作り、戦争に正義を持たせた。
99.99%敗戦と出たデータより、
0.01%の奇跡が起こる方を信じたのだ。
神風の空気が、戦争をするというムードを作り上げ、
結果、世界で唯一の核被爆国となった。
同じことがまた今繰り返されようとしている。
平成の国民はどんな空気を作るのだろうか。
幸い、60年前よりも意見交換をしやすく、
腐っているとい言えども、民主主義は熟成を迎えている。
空気の成分は国民各々の一票。
吸い込むのは政府。
国民が正義を示せば、政府の吐く台詞だって変わる。
それはこの夏十分わかったはず。だろう?
〜あとがき〜
当時の日米の関係性は、曖昧な部分もありますが、
どんな視点の資料を見ても言えることは、太平洋戦争に
正義など存在しないということです。
そして戦後も互いに未だに情報戦を続けています。
アメリカが従軍慰安婦を誇張すれば、
日本はあれはアジア開放の戦争だったと言う様に。
どっちもまるっきり嘘ではないですが、
かと言って真実でもありません。
「従軍」の部分は確定はしていませんし、
「アジア開放」はどう見ても結果論です。
(精神面では白人恐怖症を一部開放したという部分は
私は認めていますけどね)
戦争というのは醜すぎる故に、
互いに正当化を図りたいものなのかもしれません。
太平洋戦争については、ブログでは間違っても
触れることの出来ないテーマでしたけど、
メールマガジンで少しずつ書いていこうと思います。
当時のことについては、性質上、なかなか中立視点での
書籍がありませんし、私が各意味は大きいと思いますから。。
ニュートラルな視点で見ると、意外な事実もあるので、
面白いですよ。。近く、書きましょう。。。
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