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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080127k0000m010081000c.html
防衛省は今月14日夜から15日朝にかけ、東京都心に向かって飛んでくる弾道ミサイルを撃ち落とす準備として、迎撃ミサイル、パトリオット3(PAC3)を発射候補地の新宿御苑(東京都新宿区)に展開するため、初の実地調査を行った。訓練の狙いは何か、課題と共にまとめた。
Q なぜ首都の真ん中でやったの?
A 弾道ミサイルが飛んでくる場合、首相官邸や国会がある都心が狙われる可能性が高いからだ。PAC3は年度内に埼玉、千葉、神奈川、茨城4県の航空自衛隊基地に配備されるが、撃ち落とせる範囲が半径約20キロとそれほど広くないので、着弾する可能性が高いとみられる場所近くまで発射機を運ばなければならないんだ。
Q ほかにも都心に発射候補地があるの?
A これから新宿区の防衛省や代々木公園、神宮外苑、中央区の晴海ふ頭など10カ所以上で調査して絞り込む。でも、これらはあくまで候補地だ。いざ「実戦」となれば、半径100メートル程度の広さがある場所なら発射できるので、地域の学校の校庭に搬入される可能性だってあり得る。
Q 東京都以外でも行われるの?
A 防衛省は4大都市をカバーするため、10年度までにほかに阪神、中京、北部九州地域にも全国12基地に16部隊を配備するので、それらの地区でも調査や訓練はするだろう。
Q いきなり町中の広場にミサイル発射機が現れたら驚くね。
A 担当者は「住宅地から離れた平らな広い場所を選ぶので、安全面の影響は少ない」と言うけど、事前に告知してほしい近隣住民もいるだろうね。
防衛省は世論の反発を一番心配している。当初は昨年夏に行う予定だったが、相次ぐ不祥事や新テロ対策特別措置法審議への影響を懸念して2回延期したんだ。今回、反発がほとんど出なかったので喜んでいるよ。静かに既成事実化していこうとしているようだ。
Q 課題はないの?
A 例えば関東では空自4基地に配備される発射機8両で首都圏全域を防護することになるから、同時多発的な攻撃には「お手上げ」との指摘もある。基地から都心への搬入に約3時間かかり、急に弾道ミサイル発射の恐れが判明しても間に合わない。システム整備に約1兆円の費用がかかる見通しで、国民の一層の理解も必要になるね。【田所柳子】
毎日新聞 2008年1月26日 21時01分 (最終更新時間 1月26日 21時07分)
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