★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK46 > 455.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol687#1
NHKが、職員のインサイダー取引問題で集中砲火を浴び、会長や理事の辞任騒動にまでなっている。本局の報道局テレビニュース部の制作記者、岐阜放送局の放送部記者、水戸放送局の放送部ディレクターが、それぞれパソコン端末で放送前のニュース情報を閲覧し、株式の売買を行なって利益を得ていたというのだ。
報道機関の職員であるという立場、同時多発的に本局と複数の地方局の職員が手を汚していたこと等、職員の資質だけでなく、経営の資質や能力が問われるところではある。
それにしても「この時期に、なぜだ?」という強い疑問が残る。不正発覚の発端は、金融庁の審議会的な組織である証券取引等監視委員会が、今月16日にNHK職員から事情聴取を開始するなど、公然たる調査を始めたことにある。これを受けてNHKが翌日に記者発表した。
NHK職員が、インサイダー情報で売買した株式は、外食チェーンを展開しているK社。同社が、昨年3月8日にZ社と資本・業務提携することになり、株式の値上がりが見込まれた。NHKは、その情報を入手し、同日の午後3時のニュースで報道する予定で、原稿をコンピューターに入れていた。問題の職員はこの情報を閲覧し、放送前にK社の株式を取得した。
同日の同じ頃、NHKとは関係ないところでK社株式の不正買い付けが、別ルートからインサイダー情報を入手した人物によっても行なわれていた。証券取引等監視委員会はこれを調査・確認し、昨年11月2日の時点で公表している。
ところがNHK職員については、それから2カ月半も過ぎて本人から聴取したというのだ。しかも同監視委員会は、NHK職員の件については、まだ事実関係を含めていっさい公表していない。調査時期に大きなズレが生じている点も、「個別のことは答えられない」としている。やはり、この時点での不正の表面化は不自然だ。
NHKの方は、次期会長人事を巡り、経営委員の意見が一本化できず、古森重隆委員長等の器量が問われ、力量が試されていた。古森委員長は、NHK内部の人材では無理だとして、強く外部からの招聘を主張。そして12月25日の経営委員会で、福地茂雄・アサヒビール相談役が選任された。
だが12人の経営委員のうち、2人の経営委員は最後まで異を唱えた。しかも同日の経営委員会では、4回開かれた「(次期会長)指名委員会」の透明化等に関して、激しい意見の交換が行なわれた。この異例ずくめの経営委員会の議事録が公表される直前に、職員のインサイダー問題が噴き出したのである。
以上の経緯を追ってきた記者は、こう話す。「経営委員長と会長が財界コンビになり、副会長の存在が重要になる。それをだれにするか、こちらも混沌としている時だが……。いずれにしても橋本会長は、海老沢前会長の退職金問題に触れないまま辞める」。
経営委員会は、海老沢勝二・前会長と橋本元一会長の退職金は、不問にしている。経営から去れば責任を問わないというのでは、職員のコンプライアンスを強調しても、あまり期待できないだろう。
(丸山昇・ジャーナリスト)
<関連投稿>マスコミ版
NHK執行部の「地上げ」を意味する理事の連帯責任論(醍醐聡のブログ)
http://www.asyura2.com/07/hihyo7/msg/493.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 1 月 25 日
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK46掲示板
フォローアップ: