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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2008/01/21-1458.html
衆議院の三分の二に一議席不足でも「テロ新法」は否決だったのに。
参議院の与野党逆転が、今後、吉と出るか凶と出るかわからない。その分かれ道が一月一一日だったのではないか。暗澹たる気分で本会議場に着席。
この状況を跳ね返すには、二つのハードルがある。一つ目は、解散・総選挙だ。一日でも早く解散に追い込んで、衆議院でも与野党逆転を果たすこと。これが二つ目。しかし、衆参両方で与野党逆転を果たしても、まだ日本政治は奈落の底に落ちていく危険に満ち満ちている。自民党と民主党、どちらも単独では過半数が取れない可能性が高い。その時、何が起こるのか。今からシミュレーションしておく必要がある。
総選挙で二つ目のハードルを超えて非自公政権につながる場合は、どちらかと言えば「吉」のシナリオか。
しかし、「凶」の流れも見えかくれする。自民・民主の大連立への道だ。衆議院でも与野党逆転したことがかえって強いバネになって、大政翼賛体制に突き進んでしまう。そんな方向に進めようとする人たちは、今から虎視眈々とその準備万端ぬかりないようだ。
今回のテロ新法に民主党は反対。一方、民主の対案は自民と水面下でネゴして継続審議に。対案には「基本的な法制の整備を迅速に行う」との条文がある。「基本的な法制」が恒久法を、「迅速に」が対案の期限である一年以内を指すと読めば、この条文を根拠に自民・民主が手に手を取って恒久法作りに突き進む目論見も透けて見える。ウルサイ社共は切り捨て、保守第一党と第二党が手を組む。その一里塚なのか。心配性すぎるのでは、決してない。
今から一〇年前の一九九七年、私は月刊誌『論座』(七月号、朝日新聞社)に「保保連合は悪魔の選択だ」という小論を寄稿した。当時、沖縄の駐留軍用地特別措置法でモメていたのだが、反対は社共だけで、野党の民主党も新進党も賛成し圧倒的多数で成立した。
このとき、私は今後の政治の流れを危惧し、こう結んでいる。「自民党一党支配さえ、いまに比べれば暗黒政治に近いものだったのに、それをしのぐ『七割八割政治』をもくろむ保保連合は悪魔の選択でしかない。中曽根さんはその保保連合の動きの根本のほうにいると伝えられている。私はやっぱり中曽根さんの対極にいるのである」
今回の大連立騒動でも中曽根さんが中核にいたようだ。シブトイ。
「凶」のシナリオは一〇年前から描かれ続けていたのだ。暗い気持ちで本会議場から出た時、親しい民主党議員と出くわす。この若手議員は、昨年、あまりの政治状況を憂えて体調を壊したとか。「これからどうなるか。分かれ道だね」と声をかけると「大連立になったら民主党を離党する覚悟でした」と言うではないか。
大政翼賛国会に雪崩れ込むのを堰き止める党派を超えた議員の砦の構築へ。超党派で、超党派癒着の陰謀に対抗する。アンビバレントな努力が続く。
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