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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080122-02-0202.html
大島理森「ガソリン国会」も気配り
2008年1月22日 読売ウイークリー
57年ぶりの参院否決法案の衆院再可決で、「ねじれ国会」を乗り切った福田政権。その国会運営で陣頭指揮に立ったのが大島理森・自民党国会対策委員長だ。永田町は、臨時国会閉会で一息つく間もなく、衆院解散含みの通常国会に突入した。今度は150日間の長丁場で再びその手腕が問われている。
毎日新聞で広告担当をした後、国政へ。当選8回、文相、農相など閣僚経験も豊富だが、国対経験も長く、参院で野党が多数を占める「ねじれ」が起きたことで、森内閣以来2度目の国対委員長に起用された。
なにしろ、「ねじれ」。国会対策はそれまでの威圧的な強行一本やりの路線はとりやめた。とくに参院第1党の民主党への気配りを怠らない。交渉相手の山岡賢次・民主党国対委員長とは毎日、連絡を取り合う。ちょっとやりすぎかもしれないが、国会内の自民党国対委員長室の壁には、山岡氏の義父である歴史作家、故・山岡荘八氏の色紙まで飾ってある。
連立を組む公明党の漆原良夫国対委員長とは、1日に何度も直接顔を合わせる。太田昭宏代表が自民党国対委員長室を訪ねてくれば、お茶やコーヒーでなく、太田氏が好む炭酸飲料を振る舞うという。
そんな気配りが功を奏したのだろうか。安倍晋三首相の突然の退陣、続投を要請された福田政権での2度にわたる会期延長、衆院の3分の2を使った再可決が行使された臨時国会では一度も審議拒否を受けなかった。
派閥では小所帯の高村派で領袖の高村正彦外相を支える立場である。目立ったライバルはいないことから、党内では、
「将来は大島派になるのでは」
と見られている。元秘書の献金流用疑惑で農相辞任に追い込まれた“古傷”はあるが、派内では「キーマンになる」と期待する声が少なくない。
ただ、野党への配慮が目につきすぎるあまり、「小心者だ」(参院自民党幹部)と酷評する向きもある。能弁なわりに、肝心なところは口が堅く、「番記者泣かせ」の顔も持つ。
通常国会では、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率などの維持が焦点だ。衆院での再可決には、自民党内でも「ためらうな」(谷垣政調会長)という意見と、「慎重に」(古賀誠選挙対策委員長)という声が交錯する。その間に挟まれ、どんな司令塔ぶりを見せるのか。答えが出る日はそう遠くない。
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