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「せんたく」発足 政界再編の呼び水にも
1月20日16時54分配信 産経新聞
「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」の発足で会見する北川正恭・前三重県知事(右)と東国原英夫・宮崎県知事=20日、東京都港区(撮影・篠田哉)
北川正恭早大大学院教授(前三重県知事)は20日、都内で記者会見し、次期衆院選に向けて真の改革を推進するための国民運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称・せんたく)を発足させたと発表した。2月上旬から活動を本格化させる。賛同する超党派の「国会議員連合」結成も促しており、次期衆院選後の政界再編の呼び水となる可能性もある。
「せんたく」は民間の有識者で構成する「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)を母体とし、北川氏が発起人代表を務めている。
発起人には松沢成文神奈川県知事、山田啓二京都府知事、古川康佐賀県知事、東国原英夫宮崎県知事らのほか、財界から池田守男資生堂相談役、茂木友三郎キッコーマン会長、労働界から古賀伸明連合事務局長が名を連ねている。
会見で北川氏は「今の国会の現状は国民に選択を求めるだけの論議や体系的な政策ができていない。地方や国民もお上意識が抜けていない」と指摘した。その上で「『平成の民権運動』を立ち上げ、政党政治家に真剣な議論を促すプラットホーム(舞台)を提供する」と述べ、遅くとも来年秋までに行われる次期衆院選で国民が政党を分かりやすく選択できるよう、趣旨に賛同する国会議員連合と連携していく考えを強調した。
具体的には、(1)日本人の生き方や働き方のありようを含めた国民の意識改革(2)脱官僚、脱中央集権、地方分権の実現(3)地域、地方、生活者起点の政策、国家像練り直し−をキーワードに国民的論議を展開し、各政党のマニフェスト(政権公約)の明確化や具体化を迫っていく考えを示した。
北川氏は次期衆院選での独自候補の擁立や他党候補の推薦について「考えていない。われわれは政党ではなく、協議の場だ」と否定した。昨年秋の福田康夫首相と小沢一郎民主党代表との会談で浮上した自民、民主両党の「大連立」構想に関しては「そういった努力はあっていいと思う」と語った。
北川氏によると、「せんたく」の名称は、「日本を今一度せんたくいたし申候」と記した幕末の志士、坂本龍馬も意識しているという。
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最終更新:1月20日17時52分
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