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【文芸春秋、福田が解散回避を決めた「極秘調査」】(小泉抜き、公明抜き、共産抜き、民主主導の大連立ならば大歓迎です)
http://www.asyura2.com/08/senkyo46/msg/221.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2008 年 1 月 18 日 17:16:42: 4sIKljvd9SgGs
 

福田が解散回避を決めた「極秘調査」(2)
2008年1月10日 文藝春秋
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080110-02-0701.html

チルドレンの危機

 次の総選挙の公認方針について、自民党が選挙対策委員会を開き、選考基準を決定したのは、十二月十一日のことだ。「原則として強い候補者を公認する」、「コスタリカ方式はとらない」、「単独比例は原則認めない」。この話が伝わると、小泉チルドレンには大きな衝撃が走った。この方針通りなら、多くのチルドレンは立候補すらおぼつかなくなる。後見人を自認する元幹事長・武部勤は、「新しい風」の会合で、「体を張って、殺されてもいい気構えで若い政治家を守る」と語気を強め、十二月五日の小野次郎(山梨3区・比例復活)のパーティーでは、「小野が公認されないなら、私の方から自民党を離れる」とボルテージを上げた。しかし額面通りに受けとめる見方は党内にはなかった。真意を質されると「重大な決意をもって臨むということだ」とトーンダウン。その後は「いまは我慢のときだ」と沈黙している。
 チルドレンの象徴である杉村太蔵(比例・南関東ブロック35位)は、北海道から沖縄まで選挙応援の回数では群を抜くはずと胸を張る。しかし応援演説の回数が公認獲得の決め手となった例などない。杉村は北海道旭川市出身だが、通っていた高校が札幌市内で、土地勘のある北海道一区からの出馬をめざす。民主党候補は衆院副議長・横路孝弘と大物だ。しかも自民党内にも、有力な対抗馬がいる。長谷川岳。「YOSAKOIソーラン祭り」の創案者であり、バックには官房長官・町村信孝がつく。地元でしのぎを削る武部VS町村の代理戦争の様相も呈している。杉村の鼻息は荒い。札幌市南区に事務所も開設して、昔のテニス仲間らが支える。「オレは現職の衆院議員だ。公認を得られず無所属になろうと、必ず北海道一区から立候補する」。強気の発言が「無所属でも出馬というなら党紀違反行為だ」と執行部を刺激し、地元道連の意向も長谷川に傾いている。実は杉村が強気の姿勢を崩さないのは、元首相秘書官・飯島勲の後押しを得ているからだ。飯島は小泉事務所を正式に辞め、郷里の長野で過ごすことも多いが、要所では相変わらずドスの利いた声で、携帯電話から杉村に指示をとばす。一方、気脈を通じる鈴木宗男、菅らに協力を仰ぐことも忘れない。
 そして佐藤ゆかり(岐阜1区・比例復活)。十二月六日にはパレスホテルで会費二万円の朝食会に三百人もの出席者を集めた。「お陰様で国政三年目に入った。次の総選挙も何としても(公認を得て)、勝ち抜く決意に変わりはないのでよろしくご指導を」とトーンを上げた。しかし十一月下旬の党調査で、ライバル野田聖子に屈したことは本人にも伝わっており、焦りの色は濃い。佐藤は愛知への選挙区替えも視野に入れはじめている。対する野田は、自らに近い古賀が選対委員長に就いた時点で「勝負あった」と感じてか余裕の沈黙だ。
 腹の虫がおさまらないのが、武部・二階(俊博)コンビからさんざん口説かれ立候補に至った面々だ。猪口邦子(比例・東京1位)、近藤三津枝(比例・近畿1位)、長島忠美(比例・北陸信越1位)。彼らは武部から、「二回は選挙での優遇を保証する」と言われ出馬に踏み切った。猪口らはそれを「小泉との約束」と認識している。武部は伊吹、古賀らにそうした経緯を説明し、理解を求めているが、反応は冷淡だ。
「小泉チルドレン」の“産みの親”であるはずの小泉は発言を避けている。唯一の例外は、「佐藤ゆかりVS野田聖子」が連日マスコミを賑わすなか、「岐阜のせめぎあいはちょっとかわいそうだ。早いところなんとかしてやらなくちゃダメだ」。
 そして最も冷やかなのが、最終的な公認権を握る党総裁・福田だ。「小泉さんは終身一位を党として保証していたあの大勲位・中曽根だって(定年制の)例外としないとして切っちゃったんでしょ。それに比べればね、小さな話といえば……そうだよね……」と周辺に漏らした。
「総選挙後」に向けて、永田町ではさまざまな動きが表面化してきている。
 政界再編の際の第三局として注目を集めるのが、「平沼新党」だ。元経産相・平沼赳夫は郵政総選挙後の〇六年十二月に脳梗塞で倒れて療養生活に入り、昨年五月に政治活動を再開した。郵政反対組の現職でただ一人無所属にとどまり、自民・民主両党のブリッジ役となる新党構想を公言している。十二月四日、永田町の憲政記念館で開かれた元政調会長・中川昭一ら保守色の強い有志議員が結成した「真・保守政策研究会」では、最高顧問におさまり、「日本に健全な保守が成立することが望ましい」と気勢を上げた。こうした動きに自民党の各派閥は神経を尖らせ、中川秀直や伊吹ら、領袖クラスが、「中川勉強会に参加する人間は派閥から出て行ってもらう」と気色ばむ場面もあった。平沼は松原仁ら民主党議員にもウィングを伸ばすと同時に、前回の郵政総選挙で落選した城内実、小泉龍司らへの資金援助も続け、着々と表舞台への復帰をめざしている。民主党も平沼新党を自民党側に追いやってはならないと必死だ。平沼が出馬する岡山三区では、民主党は対抗馬の擁立を見送る方向だ。
 前政調会長・石原伸晃の電撃的な山崎派入りも話題を呼んだ。これは十二月十一日の山崎拓のパーティでサプライズ的に公にされた。経産相・甘利明、保岡興治ら派閥の幹部に知らされたのも数時間前のことだった。山崎からすれば、将来の総裁候補を派閥に迎えることで、派内の求心力を得ようとする一方、石原からすれば、近い将来の派閥継承を期待しての決断だ。双方の思惑が一致したことで、交渉は水面下で一気に進んだ。石原は、近く弟の石原宏高、参議院議員・丸川珠代も山崎派に合流させる考えといわれ、将来の総裁候補としての足がかりを固めるべく始動した。
 そして「中宏池会」構想。旧宮沢派(宏池会)から分かれた古賀、谷垣、麻生三派のうち、古賀、谷垣両派が再結集するというものだ。昨年初めに一旦持ち上がりながら、谷垣派が谷垣を次期総裁候補とすることを条件としたため頓挫したが、総裁選で福田政権誕生に向けて両派が連携したことから一気に構想が現実化した。実現すれば六十一人と第二派閥の津島派の六十四人にほぼ肩を並べる。「中宏池会を実現して、アジア外交重視を打ち出せば、その旗のもとにリベラル勢力の結集が期待できる」として民主党サイドへの接触も図るが、古賀派の実力者である菅義偉が「次の総裁選も麻生をやるから」と中宏池会への不参加を仄めかすなど、先行きは流動的だ。
「再編のキーマンはやはり小泉だろう」との見方も根強い。かつて小泉は前原民主党に大連立をもちかけたことがある。その後も、首相再登板の話には一切聞く耳を持たない小泉だが、政界再編への思いは誰よりも熱い。次期総選挙の結果、自民・民主が相討ちとなり、福田も小沢も否定されることになれば、“第三の総理候補”を担ぎ出し、勢力を再結集する動きが現実のものとなろう。「救国内閣を組織し、日本の政治危機を回避する」ことが大義名分である。自民・民主内の人材不足を考えると、その第三の総理候補が小泉でない、という保証はないのである。(文中敬称略)

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