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2008.1.17(その2)
森田実の言わねばならぬ[40]
平和・自立・調和の日本をつくるために【40】
岩国市からの報告《2》――岩国米軍基地を見学して(1)
岩国市の米軍基地の近くに行ったら山口県警の警察官から不審者として尋問を受けた
「いくさやみ半世紀経て天も地もなお主権なき祖国と知るや」(読み人知らず)[2007年12月24日付『長南新聞』「民笛」欄/山口県周防大島町・下中嘉六「米軍岩国基地を戦略化させるな」より引用]
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岩国米軍基地は、私の予想をはるかに越える広大なスケールの軍事基地だった。ブッシュ政権は間もなく終わる。東アジアは平和に向かう。そんななかで、これほど広大な軍事基地がどうして必要なのか?! これをさらに拡張しようとする日米両政府の狙いは何か。この理不尽に激しい怒りを感じた。
2008年1月13日午前、岩国市議会議員の田村順玄さんに案内していただいて岩国米軍基地の周辺を見学した。田村議員は大変立派な紳士である。私は強い尊敬の念をもった。
海辺の埋立地(米軍基地予定地)を見学していた折り異常な体験をした。公道に立って周辺を眺めていたところ、山口県警のパトカーがやってきた。二人の警察官が降りて近づいてきた。「あなたは誰ですか?」と訊くので「旅行者です」と答えると、「どこから来たか」と訊く。「東京から来ました」と答えた。一緒にいた人が、「何ですか。何のためにそんなことを訊くのですか」と質問すると、警察官は「不審尋問です」と言った。さらに「免許証は?」と言うので車の運転手が免許証を示したところ、それを見て引き上げた。
実は私を案内してくれたのは3人。一人は岩国市議会議員の田村さん、あとの二人は広島県の地方公務員で、皆、大変上品な紳士である。田村さんは「私が米軍基地の近くに来ると、必ず県警のパトカーが来ます。米軍基地から知らせがあるのでしょう」と言った。米軍基地関係者がかなり神経質になっていることを身にしみて感じた。
十数年前から私は年に3回ほど警察大学校で政治についての講義を行っている。私は社会において警察は大切なものだと考えており、基本的には日本の警察を信頼している。
米軍基地の近くを普通に観光しているだけで不審者扱いされるなどということは考えもしないことだった。米軍基地の周辺を歩いただけで日本の警察から不審者として尋問される――改めて岩国市が米軍基地の街であり、日米関係の“真実”、すなわち日本が米国の従属国だという真実にに触れた思いがした。日本の警察官は、まず第一義的に日本国民の安全を守る義務がある。それが、米軍基地周辺を歩いただけで不審者扱いされるというのは、納得できない気持ちがした。
岩国米軍基地拡張計画にともなって、日本政府と山口県当局が米軍人の住宅団地にしようとしている愛宕山開発地域を見学した。愛宕山開発はもともとは新しい住宅タウンとして計画されたが、整地がほとんど済んだところで、この計画が中止になった。この土地は開発にあたってそれぞれの地主から県当局が買い取ったもので、いまは県当局が唯一の地主である。県はこの土地を防衛省に売る計画だという。この問題を調べているある人は「政府と県は元から米軍用住宅を考えていたのではないか」と語った。
愛宕山をニュータウンにする計画は、もともと、基地拡張のための埋立地の土を採取することから始まったという。出発点は米軍機の騒音に悩む岩国市民が米軍基地を海上に新たに造成する埋立地に移すことを求めたことだった。これを受けた県と市は埋立計画を立てた。この埋立地の土を取るために愛宕山開発が考え出された。そして埋立が済んだところでニュータウン計画が中止になり、その土地を県は防衛省に売却し、沖縄基地と厚木基地から新たに岩国基地に移ってくる米軍人の住宅地にしようとしているというのである。これを中心になって進めたのが、いま汚職で追及されている守屋前防衛事務次官だったという。
私は、愛宕山の土を運搬したベルトコンベアが通ったコース、米軍基地、米軍人の駐屯地、宿舎などを外から観察したが、これははじめからあるシナリオに沿って進められたのではないかという疑いをもたざるを得なくなった。愛宕山開発計画はかなり意図的・計画的に進められたのではないか、岩国市民は情報操作され利用されたのではないか、あえていえば騙されたのではないか、計画全体がトリッキーに進められてきたのではないかという疑念を抱かざるを得なかった。広大な岩国米軍基地を観察しながら、岩国米軍基地をめぐる日米両国政府高官の動きに“深い闇”を痛感させられた。
岩国をアジア最大の米軍基地にするための大計画が10年ほど前から企てられ、巧妙に進められてきたのではないか――これは調べてみる必要があると考えた。(この項つづく)
<関連投稿>
「市民に訴える」ー争点は、米軍再編にあらずー(井原勝介ホームページ)
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