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2008年01月16日
正気の沙汰とは思えない迎撃ミサイルの新宿御苑訓練配備
15日夕刻7時のNHKニュースは、米国から買わされた迎撃ミサイルを新宿御苑に訓練配備したというニュースを流していた。夕食をとっている家庭が多い平和な日本の茶の間に、まるで非常事態でも起こったようなニュースを流す。正気の沙汰とは思えない。しかも今後も代々木公園ほか都内の要所に実地調査のための配備を繰り返すという。
しかし正気の沙汰でないのはNHKではない。NHKはそれを流せと命じられているのだ。正気の沙汰でないのは、そのような訓練を平気で命ずる政府であり、その政府の命令に絶対服従する思考停止の自衛隊という巨大な実力組織である。
それにしても人口が密集する東京都心に迎撃ミサイルを配備する政府、そしてそれを黙って見過ごす日本国民、問題提起をまったくしないこの国のメディア、いずれも正常な感覚が麻痺しているのではないか。
一体どの国が日本にミサイル攻撃をしてくるというのか。政府は北朝鮮であると言うだろう。しかしその北朝鮮の生殺与奪を握る中国と米国はもはや利害共有関係にある。米国も中国も金融資本による世界経済のコントロールが最優先だ。それどころか当面はサブプライムローン問題の処理で手一杯なのだ。北朝鮮の暴発など許す筈が無い。
百歩譲ってその北朝鮮が日本にミサイル攻撃をして来たとしよう。新宿御苑に配備された迎撃ミサイルは射程距離が長くても数十キロメートルである。新宿御苑に運ぶまでにミサイルは都心に何発も着弾している事だろう。冷静に考えれば無意味なことをやっているのだ。いや、むしろ日本を危険に陥れている。
米国の巨額の最新兵器を大量に導入している国はイスラエルとサウジアラビアと日本だけだ。そのうちイスラエルは、文字通り米国の兵器でアラブすべてを押さえつけようとしている。意味のある武装である。
しかし、サウジアラビアは米国軍需産業に食い物にされている国だ。石油資源を支配さえれ、石油輸出代金を兵器購入で吸い上げられる。最新兵器を砂漠に導入しても自分たちで使いこなせない。猫に小判、豚に真珠だ。他の湾岸産油国も同様でだ。内心世界の笑いものになっているのだ。
そして日本である。グローバリゼーションという名の米国金融資本の搾取を許し、国民生活をズタズタにしてしまったこの国の為政者は、今こそ国民の生活救済に全力を傾注しなければならない時であるのに、米国政府に絶対服従して米軍需産業のために血税を浪費している。守屋事件でここまで明らかになったというのに何も変わらない。変えることができない。
内閣府は15日に試算を発表し、ついに財政赤字の健全化を事実上あきらめたようだ。頼みとする個人向け国債も売れなくなった。地方に回す予算もないので地方財政の赤字は地方債で賄えとい始めた(16日読売、毎日)。
その一方で福田首相は15日の記者会見で消費税引き上げをほのめかした。国民の7割が渇望しているガソリン価格は、「日本のガソリンはほかの先進国に比べるとかなり安い。環境問題を考えた場合、果たしてガソリンが安いほうがいいのか」などと他人ごとのようである(16日朝日)。
16日の日刊ゲンダイは次のような見出しを掲げていた。
戦略なき自公無能政権とビジョンなき野党という壊滅状態の永田町
ただ傍観し垂れ流しているだけの大マスコミ
日常生活に浮かれている若者
生命はあるが何もできない高齢者の群れ
一過性の繁栄に享楽する一握りのタレント・文化人たち
日本がこのまま崩壊していっていいはずはない。敗戦から立ち上がり日本を復興させた先人たちの努力を無にしていいはずはない。
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