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57年ぶりの「再議決」だったが、「与党の暴挙」であり野党が一斉に抗議していいはずの衆議院本会議の空気は弛緩していて、小沢氏退席を非難する与党席の野次の方が目立ったぐらいだった。参議院では政府案が否決、民主党案が可決だったが、与党側は、まず否決された政府案を再議決した後で、参議院で可決された民主党案を「継続審議」扱いとするのだという。何とも奇妙な対応である。政府案を数の力で「再議決」した上で、その対案として提出された民主党案を通常国会で引き続き審議しようというのだ。与党側の狙いは、民主党案に内包されている「自衛隊派遣恒久法」の議論に連鎖していく内容に注目して大切に扱い、民主党との政策協議という形で「自衛隊派遣恒久法」の成立を目指すというところにあるのは明らかだ。政府案との違いを明確にするために提出されたと言われてきた「対案」が、政府案の一歩先を行く「自衛隊派遣恒久法」への共通項を確保するために活用されるというおかしな展開となっていく危険性がある。
11月、自民党が期待を表明した「大連立」騒動を思い出す。あの時は、民主党内で異論が噴出して、話だけに終わった。私たちは、もう少しのところで「5%以下の野党」として苦しむことを想定し、ヒヤリとした。大連立は阻止しなければならないと強く決意しているが、この話が完全に消えたのかどうか今一度、考えてみなければならない。連合の新年交歓会にやってきた福田総理は、「野党の皆さんとも、立場を超えていい智恵には耳を傾けたい」という姿勢を示し、「いい意見は、極力取り入れたいという気持ちで、一生懸命やっている。それで、日本がよくなり、国民が幸せになればいい」と述べた。私は、福田首相の真っ正面でこの挨拶を聞いていて、大連立への期待を捨てきれない熱烈なラブコールだと受け止めた。
明後日、臨時国会が終わり、16日に自民党大会、17日に民主党大会を終えると、18日に通常国会が始まる。「暫定税率」の廃止をめぐって与野党の攻防が激化すると言われているが、これは野党が戦闘モードで攻勢を仕掛けられるかどうかにかかっている。防衛省・守屋問題に端を発した防衛利権問題の捜査も続いている。55年体制は時代遅れだと防衛問題のプロを自認する人たちは公言しているが、ロッキード事件当時の国会がどれだけ緊迫していたのか御存知だろうか。政官業の癒着と腐敗が明らかになってきた今こそ、野党は団結してもっとも腐敗した部分を摘出する質疑を与党に要求していかなければならない
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