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『アジア英雄伝―日本人なら知っておきたい25人の志士たち』坪内隆彦/展転社 H20年から
[ウ・オッタマ−ビルマ反英闘争の最前線で常に闘った僧正]
・反英闘争の先頭に立ち、投獄による弾圧にも屈することなく、民族解放運動を続けた英雄としてオッタマ僧正は、ガンジーと並び称されていた。反英を叫ぶオッタマの演説は民衆たちを魅了した。海軍予備役大尉としてビルマで活動していた国分正三は、次のように描写している。
「師が一度び演壇に立って獅子吼えする時、その烈々たる祖国救済の信念は、堂々たる体躯、太い低力のある声に託されて、火の如く聴衆の耳朶を敲(う)ち肺肝を貫き、全ビルマは燎原の火の如くこの運動に沸き立った」
・1921年、イギリス当局は、オッタマを逮捕し公判に踏み切ったが、オッタマが通る公判廷までの道に、彼を拝もうとする群集が終結していたのである。そして、先頭の方から「ああ、オッタマ様がお見えになった」という声がしたかと思うと、集まっていた女性たちは一様に最前列に出た。そして、道の両側をびっちり埋め尽くした彼女たちは、一斉に跪いて、各々の長い黒髪を惜しげもなく、オッタマの通る道に敷きのべたのである。
ビルマでは、女性は夫にすら自分の髪に手を触れさせないというほど、髪を大切にしている。その髪をオッタマの歩く道に敷いたのだ。どこからともなく、季節の花が撒き散らされ、それが女性たちの黒髪の道を五色に彩った。その道を紅のビルマ袈裟に身を包んだオッタマが、サンダル風の草履のまま、ゆったりとした足取りで髪を踏んで行く。まさにこれは、ビルマ人が王者に対して取る最高の儀礼であった。この光景を見せつけられたイギリスの官憲は血の気がなくなるほど、唖然とし、呆然自失した。
〔臭うぞう〜〕
映画のワンシーンにすれば最高に盛り上がり、胸が熱くなる場面だ。
本書に登場するのは、金玉均(朝鮮)、アルテミオ・リカルテ(フィリピン)、宗教仁(中国)、チャンドラ・ボーズ(印)、アウン・サン(ビルマ)らに代表される25人の英雄たちだ。いずれも欧米の植民地支配から脱却し独立するため、命がけで戦い抜いた正真正銘の英雄たち(スハルトが取り上げられているのは疑問)。
しかも彼らのほとんどが深く日本とかかわっていたことは驚くべきこと。日本の興亜の志士を含む民間人、宗教家、一部の軍人たちと思想的交流と同志的結合を深め、日本の興亜の志の人々の援助を受けた。その人々の一部を羅列すると次の通り。
伊藤次郎左衛門祐氏(後の松坂屋社長)、中村屋の相馬愛蔵、黒光夫妻、岡倉天心、頭山満、内田良平、宮崎滔天、犬飼潔、副島種臣、大川周明、北一輝。
(しかし、国家としての日本と軍部中枢からは裏切られ失望させられた。)
・森田実の言わねばならぬ【928】 2008.12.18(その2)
【著書紹介】坪内隆彦著『アジア英雄伝―日本人なら知っておきたい25人の志士たち』(展転社)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C04881.HTML