★阿修羅♪ > 歴史01 > 421.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
・「女系天皇」容認という問題の意味を考える 〜2600年の歴史を鑑みて〜
「女系」天皇容認に批判も−愛子さまの「次」で:サンスポ
皇位継承順位が男女を問わず天皇の長子(第1子)を優先する「長子優先」案に変更された場合、皇太子さまの次に愛子さま、さらにそのお子さまが皇位を継ぐ道が開ける。将来、愛子さまが民間男性と結婚、そのお子さまは男女の別なく父方に天皇を持たない「女系」として、史上初めて即位する可能性が高い。このため「男系」維持を求める一部の学者らからは「皇室の男系継承の伝統に反する」との批判は避けられそうにない。
皇室の伝統を重視する「男系維持派」が注視するのは、愛子さまのお子さまが「男系」か「女系」かという点だ。こうした学者らの間では、これまで維持されてきた男系継承を断ち切ることに抵抗感が強く、女系天皇が即位すると「皇統は断絶する」と受け止める専門家さえいる。
「男系の伝統を理解していない」「愛子さまが外国人と結婚したらどうするのか」。男系維持派が18日、東京都内で開いた集会では、出席者から女系容認に反対する意見が相次いだ。
男系維持策として、政府の「皇室典範に関する有識者会議」は旧皇族の復帰や養子を皇室に迎える案も検討したが「国民に受け入れられるのは難しい」と判断した。
吉川弘之座長は「世論が2分されるような事態は避けなければならない」と、男系維持派にも理解を求めていく考えだが、両者の溝を埋める作業は難航しそうだ。
★皇位継承は長子優先−皇太子の次は愛子さま
小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大学長)は21日、16回目の会合を都内で開き(1)皇位継承順位は男女に限らず天皇直系の長子(第1子)を優先(2)女性皇族は結婚後も皇室にとどまり宮家を創設−の方針で一致した。女性、女系天皇を認める報告書の骨格が固まり、議論は終了。報告書の文案を最終調整した上で24日の会合で首相に提出する。
政府は報告書に基づき皇室典範改正案を次期通常国会に提出する。改正が実現すると、現行の「男系男子」に限定した皇位継承資格が女子やその子どもの「女系」皇族にも拡大、皇太子さまの次に愛子さまが皇位を継ぐ道が開けるとともに、伝統的な皇位継承制度は大きく転換する。 (一部略)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで
私はこの問題に対してあまり詳しくなく、最近この話題がマスコミに登場するまで、「男系」と「女系」の違いもよく知りませんでした。現在諮問機関によって行われいる議論も、最初は単純に「女性天皇」を認めるかどうかくらいにしか捉えておらず、時代の流れから言っても男性に限る必要は必ずしもなく、歴史上にも女性天皇は存在したはずであり特に問題ないのでは?と、お恥ずかしい話、これくらいの認識しかありませんでした。
しかし最近の報道やネット上での議論を見ているうちに、そう単純な話ではなく、むしろ日本という国の歴史と伝統の根幹に関わる重要な問題であることがわかりました。
この問題の最大の焦点である、「男系」「女系」とはそもそも何か。これはわかり易く言えば、「男系」とは、Y染色体を継承しているかということです。高校の生物の授業で習ったと思いますが、男性はXYという染色体を持ち、女性はXXという染色体を持ちます。そしてその子供は、男性側と女性側から一つずつの染色体を受け継ぎます。そのとき、男性側からY染色体を受け継げば子供は男性となり、Xを受け継げば女性となります。つまり「男系」を維持してきた現在の日本の皇室は、天皇制という制度が出来たはるか古代から、現在までずっとY染色体を継続してきているのです。これは単純に血が繋がっているというレベルの話ではなく、世界中見てもこれほど一貫した由緒のある王朝は他に存在していません。
しかし、もし「女系」が認められれば、神武天皇以来2600年以上(確実に確認できるだけで1400年以上)にわたり受け継がれてきた由緒あるY染色体の継承は平成のこの時代で途切れてしまうことになるわけです。
ここで注意しなければいけないのは、「女系天皇」と「女性天皇」の違いです。「女性天皇」は過去の歴史においても、男系男子がまだ若すぎる等の理由で即位することはありました。現代においてもこれは問題がないと思われるのですが、多くの日本人が、この「女性天皇」と「女系天皇」を正確に理解しておらず、現在行われている議論が単純に「女性天皇」を認めるかどうかだと勘違いしている方が多いと思われます。これは非常に問題であり、日本という国家の歴史と伝統の根幹に関わるこの問題について、政府の責任でこの問題は正確に国民に説明するべきではないでしょうか。
私は、2600年以上続いているこの日本の由緒ある伝統を、この我々の時代にたった数人の諮問機関によって、天皇家の意見も一切聞かず、また国民の意見も一切聞くことなく途切れさせてしまっても良いのか大変疑問に思います。 2600年以上も続く日本の古来からの伝統です。少なくとも、この問題は天皇家を含め国民の意見を広く取り入れ、時間をかけて議論されるべきです。そして最終決定には国民の真意を問わなければいけないくらいの重要問題だと感じます。
http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/50224530.html
[コメント]
皇位継承問題は、単純な問題でなく、日本を乗っ取ろうとする陰謀があると感じさせます。