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オルタナティブ通信: 日本民族、中国民族など元々、存在しない
http://alternativereport1.seesaa.net/article/111801078.html
書物短評 : ベネディクト・アンダーソン 「定本・想像の共同体」 書籍工房早山
近代社会に入り、一定の地域内で交易が行われるようになると、その一定の地域内部で言語、商業習慣と商業についての法律を「統一」し、取引の混乱を防止する必要性が出てくる。そこで商人達は、その一定の地域を「国家」という名前で呼ぶようになり、その「国家」の統一性を明示するために、一定の「同一の宗教・文化・言語・人種」によって統一された民族・国家という考えを「偽造」する。
本書には、その偽造・捏造の形跡が明快に語られている。日本国家、日本民族などと言うものは元々、存在しない。日本固有の伝統文化など、元々、どこにも存在しない。従って日本民族の代表・シンボルとしての天皇・皇室など偽造・捏造であり、天皇と皇室には何の意味も、存在価値も無い。
もちろん中国民族、中国文化そのものなど元々、どこにも存在しない。従って、中国民族が世界の中心であると言う中華思想は愚論であり、中華思想になど、何の意味も、価値もない。
日本と中国は、この無価値なものの「プライド」を賭けて、争い、対立し、やがて戦争と殺し合いに突入する。
人間として自分に自信を持てる中身のある人間は、自分の「外にある天皇、日本民族、中華思想、中国民族」などという観念に「依存」する必要は無い。自分単独で十分に価値があり、「誰か、外に依存する」必要など無い。「中身の空虚な人間だけ」が天皇と民族などというデマゴギーに「寄りかかる」。寄りかからないと、自分一人では立っていられず、倒れてヒックリ返ってしまうのである。