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三・一五事件
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三・一五事件は昭和初期における社会主義者、共産主義者への弾圧事件。
1928年(昭和三年)2月、第1回の普通選挙が実施されたが、社会主義的な政党の活動に危機感を感じた政府(田中義一内閣)は、3月15日、治安維持法違反容疑により全国で一斉検挙を行った。日本共産党(非合法)、労働農民党などの関係者約1600人が検挙された。
作家、小林多喜二は三・一五事件を題材に『一九二八年三月十五日』を発表する(『戦旗』1928年11・12月号、発売禁止)。特別高等警察による拷問の描写が特高の憤激を買う。(後年の虐殺へとつながる)
(以下略)
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未決拘留中は編み笠をかぶらせられた。映画『母(かあ)べえ』の中で検挙された「父べえ」が編み笠をかぶらせられていた場面を覚えておられる方もあろう。
獄中での「編笠」を歌った詩人がいる。「ぬやま・ひろし」こと西沢隆二である。
編 笠
風呂に行くにも編笠、運動に出るにも編笠
秋も編笠、春も編笠
廊下で仲間に行きあっても
編笠がふたりの中をへだてゝしまふ、憎い編笠
編笠を運動場の塀にかけ
雲のみだれた秋晴れの空を仰ぐ
むとせかこはれたひと屋のうちにくらす仲間よ
高鳴れ、吾が足音
とゞろ高鳴れ窓吹く風に
吾が足音よ、とゞろ高鳴れ。
反 歌
松ヶ枝のかの霜よけにも似たるかな笠着た影の移らふ見れば
広重の藍濃き空に舞ひのぼるわくら葉色のその編笠を
(詩集「編笠」より)