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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008121102000086.html
タクシー運転手刺殺 米兵側が無罪主張 『声従った』責任能力否定
2008年12月11日 朝刊
◆横浜地裁初公判
神奈川県横須賀市でタクシー運転手高橋正昭さん=当時(61)=が刺殺された事件で、強盗殺人罪などに問われた米海軍横須賀基地所属の一等水兵オラトゥンボスン・ウグボグ被告(22)=ナイジェリア国籍=の初公判が十日、横浜地裁(川口政明裁判長)であった。ウグボグ被告は刺した事実は認めたが、「殺すつもりも金を奪う目的もなかった。『声』の命令に従ってやった」と犯意を否認した。
弁護側は「被告は犯行当時、幻聴が聞こえるなど統合失調症による心神喪失状態で、責任能力はなかった」と無罪を主張。「拘置所の医師が『統合失調症の疑いがある』と診断した」として精神鑑定を求めた。
検察側は冒頭陳述で、「被告は遊興費や生活費を得るため、包丁を使ってタクシー運転手から金品を奪うことを決めた」と指摘。米海軍内で精神疾患を疑わせる言動がなかったことなどから、完全責任能力があったことを強調。被告の言動を「責任を逃れるためのうそ」と指摘した。
起訴状などによると、ウグボグ被告は三月十九日夜、強盗目的で東京・品川駅からタクシーに乗車、横須賀市内で止め、高橋さんの左肩を包丁で刺して殺害し、料金約二万円の支払いを免れた。
被告は三月八日に同基地から脱走し、同二十二日に米海軍が身柄を拘束。米側は四月三日、起訴前の身柄引き渡しに関する日米地位協定の運用改善合意に基づき、県警に身柄を引き渡した。