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京都家裁の書記官、虚偽有印私文書行使の疑いで自宅捜索【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081207-OYT1T00294.htm?from=top
振り込め詐欺事件に使われたとして凍結された預金口座から現金数百万円を引き出した疑いがあるとして、埼玉県警は7日、京都家裁の男性書記官(35)の京都市内の自宅と京都家裁を虚偽有印私文書行使容疑で捜索した。
県警はこの書記官から任意の聴取を始め、容疑が固まり次第、逮捕する方針だ。
捜査関係者によると、書記官は今年9月頃、内容を偽造した振込依頼書を、凍結された預金口座を管理する埼玉県熊谷市内の銀行に提出。
自らが管理する他人名義の口座に、現金数百万円を移そうとした疑いが持たれている。
問題の口座は、他県警の捜査で振り込め詐欺に使われていたことが分かり、口座は凍結されていた。
捜査幹部らによると、今年9月、架空の貸金請求事件に関する京都地裁の偽の判決文がさいたま地裁熊谷支部に届き、熊谷支部は預金引き出しを可能とする差し押さえ命令を出した。
その後、書記官が口座から現金を移そうとしたという。
この偽の判決文は、架空の人物を原告とし、凍結された口座の名義人に対して原告に金銭の支払いを命じる内容。
熊谷支部から虚偽有印公文書行使容疑での告発を受け、埼玉県警が捜査していた。
この書記官が、判決文の偽造にも関与している疑いがあるとみており、書記官から詳しく事情を聞く。
(2008年12月7日15時34分 読売新聞)