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(回答先: 自暴自棄の犯行との見方 元次官ら殺傷事件で捜査本部【４７NEWS】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 12 月 06 日 09:16:50)
元厚生次官宅・連続襲撃：小泉容疑者再逮捕 心の深層に焦点 移送時、正面見据え【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081205ddm041040007000c.html
◇「動機は犬」繰り返す
元厚生事務次官宅連続襲撃事件で４日、殺人容疑などで再逮捕され、埼玉県警浦和署に移送された小泉毅容疑者（４６）は、フラッシュの嵐にも表情を変えず正面を見据え続けた。「自分がやったことは間違いない」「犬の仇（あだ）討ちだ」。不可解な動機を繰り返す小泉容疑者。その心の深層に迫る本格的な捜査が始まる。【浅野翔太郎、小泉大士、山崎征克】
さいたま市浦和区の浦和署には約１５０人の報道陣が詰めかけた。午後４時、小泉容疑者を乗せた車が到着すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。後部座席中央に座った小泉容疑者の表情が浮かび上がる。無精ひげを蓄え、あごを上げ、正面を向いたまま。車は地下駐車場に滑り込んだ。
「予断を排してあらゆる可能性を探っていく」。その４５分後、署で始まった記者会見で、世取山茂・県警刑事部長は語気を強めた。さいたま市南区別所２の山口剛彦さん（６６）、美知子さん（６１）夫妻殺人と東京都中野区の吉原靖子さん（７２）殺人未遂の二つの事件を一括捜査する異例の方針に質問が及ぶと「国民の不安をいち早く払しょくするため。早期に全容解明を目指す」と説明した。ただ、具体的な供述内容や証拠については「捜査の支障になる」と明らかにしなかった。小泉容疑者の国選弁護人で、午後５時過ぎから約１時間、接見した村木一郎弁護士（埼玉弁護士会）は接見後、報道陣の質問に「一切お答えできない」と述べた。
◇中野の周辺住民「人間の命軽視」
重傷を負った東京都中野区の吉原靖子さん（７２）宅近くの住民は小泉容疑者の再逮捕を受け、一様に安心した表情を浮かべる一方、小泉容疑者が供述している動機には不可解だと首をひねった。
靖子さんと時々立ち話をするという女性（６８）は「テレビで逮捕を知りほっとした」と話した。「犬の仇討ちが本当の動機なのか。それではあまりにも人間の命を軽く見すぎだ。小泉容疑者は胸の内を洗いざらい話してほしい」と真相の解明を期待した。近所の別の女性（６０）は「靖子さんのけがは徐々に回復していると聞いており良かったが、動機が納得できないので警察はしっかり調べてほしい」と話した。
捜査本部によると、靖子さんは胸や背中などを刺され、病院のＩＣＵ（集中治療室）に収容された。しかし、事情聴取にも応じることができるようになったという。【山本太一】
◇山口さん長男、突然両親失った悲しみ変わらず
山口さん夫妻の長男（３６）は「本日、容疑者が逮捕されたと伺いましたが、突然両親を失った悲しみに変わりはありません。二度とこのような事件が起こらないよう、全容解明を期待しております」とのコメントを出した。
◇山口さんの高校同級生「役人臭くない男だった」 次官退官後、昔話に花
殺害された山口さんの同級生らは、小泉容疑者の再逮捕を複雑な思いで受け止めた。
中学、高校、大学が同じで東京都内に住む元会社役員の男性（６７）は、山口さんが次官退官後の９９年、東京・新宿の中華料理店で一緒に酒を飲んだ。昔話に花を咲かせ、ほろ酔い気分の山口さんは「これからは妻と旅行をする。妻孝行したい」とうれしそうに話した。
高校の同窓会にも顔を出すようになった。昨年は母校の奨励金制度設立のため、募金の発起人にも名を連ねた。同級生らが「官僚トップになった人にお願いしたい」と打診すると、山口さんは「役に立つならば」と快く引き受けてくれたという。
男性に届いた２年前の年賀状には、山口さんが庭で撮影した赤いトウガラシの実が写っていた。カメラが趣味の山口さんらしい年賀状だった。
男性は「山口君は役人臭くなくて温かみがあった。省益や縦割り行政に翻弄（ほんろう）されることなく、国民のために働いていた。気の毒としか言いようがない」と肩を落とした。【宍戸護】
◇大学恩師「中退止めていれば」
小泉容疑者が８６年２月、佐賀大理工学部を自主的に中退したとき、東京都内のコンピューター会社に就職を紹介した当時の電子工学科教授は「もっと引き留め面倒をみておけば、罪を犯さなかったのではないか」と後悔している。
元教授は「後から苦労するから」と引き留めた。「英文学が卒業するにはいる」と言ったら、「役にたたない。退学するようにしている」と話し、意思は固かったという。そのため、コンピューターソフト開発の適性検査を受けさせたところ、学科平均を上回った。「十分やっていける」とコンピューター会社に紹介したが、その後連絡は来なかったという。
元教授によると、小泉容疑者は入学後１年半は大学に来ていた。試験前に同級生と対策を練ったり、テニスをするなど普通の学生だったという。元教授は「中退で職を探すと高卒扱いされ給料も減る。そして職を転々としたのだろう」と残念がった。【高芝菜穂子】
毎日新聞 2008年12月5日 東京朝刊
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