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布川事件:冤罪事件の典型、特別抗告断念を…日弁連会長(毎日新聞)
東京高裁決定を受けて、再審請求を支援してきた日本弁護士連合会の宮崎誠会長が14日、会見し「別件逮捕や代用監獄での自白など冤罪(えんざい)事件の典型。検察は特別抗告を断念し、速やかに再審に移行すべきだ」と述べた。
高裁決定が捜査の問題点として(1)身柄を拘置支所から警察署に移し、虚偽自白を誘発しやすい環境に置いた(2)取調官の誘導がうかがわれる−−などと指摘したことについて、宮崎会長は「司法改革で(日弁連が)求めているさまざまな問題点のショーウインドーのような事件。取り調べの可視化(全面録画)や証拠の全面開示に向けて全力を尽くす」と語った。
再審を求めていた桜井昌司さん(61)と杉山卓男さん(61)も同席。桜井さんは「社会の人たちの善意を受けて頑張れたことに感謝したい」と述べた。杉山さんは「(名張毒ぶどう酒事件で再審開始決定を取り消した)有名な裁判長だったので不安もあったが、自分を信じていれば今日のような結果が得られる」と喜びをかみしめた。
また、弁護団は「この事件から、国家権力の予断と偏見が恐ろしい結果を招くことを学び、冤罪が二度と繰り返されないよう捜査当局と裁判所に強く要望する」との声明を出した。2人の支援者らは14日午後、東京高検を訪れ、最高裁への特別抗告断念を求める要請書を提出した。【伊藤一郎】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080715k0000m040067000c.html