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東松山汚職 「自分から金要求」 容疑の元市課長供述 影響力使い私腹(読売新聞)
東松山市発注の業務委託契約を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された同市松山、元市下水道課長平野敏男容疑者(58)(懲戒免職)が、県警の調べに「自分から業者に金を要求した」と供述していることがわかった。「平野氏なしでは市の水道は機能しない」とまで評価された“スペシャリスト”が、自らの影響力を使って私腹を肥やしていた実態が浮かび上がった。
県警の発表や捜査関係者によると、平野容疑者は2003年2月、翌月に入札が行われる「検針業務及び水道料金等収納業務」について、市の予算資料を志木市の水道業者に見せて予算額を漏えい。さらに「浄化センター等維持管理業務」の入札に、指名外だった同業者を参加させるよう契約担当者に推薦。これらの見返りとして03年10月、現金30万円を受け取った疑いが持たれている。
平野容疑者は「小遣いや生活費がほしかった」と供述。業者も「要求されたので金を渡した」と事実関係を認めているが、業者側は贈賄罪の公訴時効(3年)が成立している。
この業者は上水道関連の「検針業務」を受注。下水道関連の「浄化センター業務」ではほかの業者が落札したが、捜査関係者は「業者は東松山市での下水道業務の実績が全くなかったが、この入札で業務への大きな足掛かりを得た」と話す。
今回は、収賄罪の公訴時効(5年)にかからない30万円のみが立件対象となったが、平野容疑者は市や県警の調べに、ほかにも三十数万円を受け取ったことを認めているという。
市関係者によると、平野容疑者は大学で化学を専攻。1973年の入庁以来、一貫して水道業務に携わった。02年4月に下水道課長となり、今年4月の組織改正後は河川下水道課長の肩書だったが、同月30日、懲戒免職となった。
同市役所では11日午前9時過ぎ、約10人の捜査員が、財政契約課や河川下水道課などでの捜索を開始。午後3時ごろ、段ボール箱約15箱分の押収資料を運び出した。
坂本祐之輔市長は「一刻も早く、市民の信頼を回復できるよう、全力で取り組みたい」とのコメントを出した。
(2008年7月12日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20080711-OYT8T00828.htm