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2008年6月9日(月)12:49
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/education/20080609-567-OYT1T00202.html
加藤容疑者は、昨年11月から派遣会社の日研総業(東京都大田区)に登録。静岡県裾野市にあるトヨタグループの自動車メーカーの工場で働いていた。時給1300円程度、月給は30万円前後で、「お金に困っている様子はなかった」(日研総業)という。
同僚の男性(43)は「おとなしい人で、こんな事件を起こす人とは思えなかった」と驚く。勤務態度はまじめで欠勤や遅刻などはなかったが、犯行3日前の今月5日、いったん出勤した後に突然「作業着がない」などと大声をあげ、無断で帰ってしまったという。
加藤容疑者は青森市出身で、東北一円に支店を持つ労働金庫に勤務する父親を持ち、家族4人で暮らしていた。中学校まで成績はトップクラスでテニス部に所属。県内トップの県立高校に進学した。高校では目立つ存在ではなかったが、元同級生は「人を寄せ付けない雰囲気があった」「ナイフを持ち歩いているとのうわさがあった」と話す。
卒業後は岐阜県の自動車整備士を養成する短大に進学したが、自動車整備士の資格は取得せず、4年制大学への編入を志望していたという。約2年前には、仙台市に住む中学時代の同級生(25)に「死にたくなったから、首都高で死ぬ」というメールを送り、その後、「車が駄目になるほどの事故を起こしたが、死にきれなかった」と話していたという。
◆2日前から会社と連絡断つ◆
加藤容疑者が働いていた静岡県裾野市の自動車メーカー工場の工場長によると、加藤容疑者は5日朝、出勤して更衣室に入った直後に「作業着がない」と言って大声を出した。同僚が作業着を持ってきたところ、加藤容疑者はいなくなっていた。加藤容疑者のロッカーには、名前入りの作業着はあったという。
派遣会社の日研総業によると、工場側から「加藤容疑者が怒って帰った」と連絡を受け、日研総業の担当者が5日午前、加藤容疑者方に行ったところ、加藤容疑者が自宅にいて「きょうは休みます」と答えた。
翌6日、「加藤容疑者が来ていない」と工場から連絡を受けた日研総業が「加藤容疑者は6日も休む」と解釈、工場側に伝えたという。日研総業は6日午前から加藤容疑者と連絡を取ろうとしたが取れず、同日夕、再び担当者が自宅を訪れたが、不在だったという。