★阿修羅♪ > ニュース情報7 > 259.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
3月8日22時39分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090308-00000069-mai-soci
全国八幡社の総本宮・宇佐神宮(大分県宇佐市)の第80代宮司に2人が“就任”する異例の事態が起きている。神社本庁は先日、大分県神社庁長の穴井伸久氏(60)を選出したが、責任役員会と氏子総代会は代々宮司職を務める到津(いとうづ)家の長女、克子(よしこ)氏(40)の就任を決め、神社本庁に離脱届を出した。訴訟も検討されており、泥沼化の恐れもある。
宇佐神宮の宮司職は代々到津家と宮成家が継いできたが、戦後は到津家が務めた。第78代宮司で克子氏の父、公齊(きみなり)氏(今年1月死去)の後任には、世襲家以外の池永公比古(きみひこ)氏が就任。池永氏が08年8月死去し、宮司職は空席となっていた。
同神宮を運営する責任役員会などは克子氏を宮司に推したが、一部の神職は神社本庁に克子氏以外から選ぶように嘆願。神社本庁は「克子氏はもう少し経験を積んでから」との理由で穴井氏を選んだ。しかし、これに反発した責任役員会と氏子総代会は2月24日、同神宮の神社本庁からの離脱を決め、克子氏の宮司就任を決めた。
責任役員の一人で医師の賀耒(かく)昌義さん(70)は「責任役員会の承認を得ていない穴井宮司は認められない。穴井宮司の業務を停止する訴訟を起こしたい」と言う。一方、神社本庁は「穴井氏を適任と認め、発令した」としており、今のところ話し合いの場は予定されていない。
【大漉実知朗】
【ことば】宇佐神宮
奈良時代の神亀2(725)年、聖武天皇が現在の地に応神天皇の御神霊である八幡神を祭祀したとされる。全国約4万社の八幡社の総本宮として、伊勢神宮に次ぐ「宗廟(そうびょう)」として崇拝されてきた。本殿は国宝に指定されている。