★阿修羅♪ > ニュース情報7 > 188.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
蛍光灯でも汚れ分解 新光触媒(NHK)
1月28日 17時31分
蛍光灯の光でもこれまでと同じレベルの汚れの分解や殺菌をする能力を持つ、新しい光触媒の開発に、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構などの研究グループが成功しました。今後、インフルエンザのウイルスの除去など幅広い応用が期待されています。
光触媒は、光を当てるだけで汚れを分解したり殺菌したりする物質で、汚れがつきにくいガラスや長期間きれいなままの外壁など、さまざまな製品が実用化されています。
これまで主に使われていたのは酸化チタンの光触媒で、紫外線の光で高い分解能力を発揮しますが、蛍光灯の光では十分な効果が出ないという課題がありました。
NEDOと東京大学などの研究グループは、酸化チタンでは不可能だった目で見える光、可視光を吸収する能力を持つ酸化タングステンに注目し、特殊な物質を加えて光触媒の機能を持たせました。そして、開発した光触媒を塗った容器に、シックハウス症候群の原因とされる化学物質を国の基準の数千倍という高い濃度で入れて蛍光灯の光を当てたところ、この物質が完全に分解されたということです。
分解能力は、酸化チタンに紫外線を当てた場合とほぼ同じレベルで、この新しい光触媒を空気清浄機などに応用できれば、蛍光灯の光で室内に浮遊するインフルエンザのウイルスを除去できる可能性があるということです。
グループでは、研究用の住宅を建てて実験を行う予定で、リーダーの東京大学大学院の橋本和仁教授は「光触媒技術の可能性を広げる成果が出た。ウイルスの除去など、わたしたちの生活を脅かす有害物質の対策にもつなげていきたい」と話しています。
http://www.nhk.or.jp/news/k10013826121000.html