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12月22日9時49分配信 京都新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000003-kyt-l26
自殺防止を目指す「京都いのちの電話」(樋口和彦理事長)が常に通話状態で、つながらない事態が続いている。急激な景気悪化などで切実な相談が目立つが、ボランティア相談員が足りず、相談窓口の回線を増やせないのが現状だ。事務局は「必死でかけてくれる人を救えない」と危機感を募らせている。
京都いのちの電話は24時間体制で、2回線で受け付けている。受信件数は府内外から1日平均75件とここ数年は横ばい。相談時間は1人平均約24分で、1時間以上の場合もあり、電話を切ればすぐにかかってくる状態だという。
「電話がつながらない」との声があり、事務局は今年6月に1週間調査した。その結果、曜日や時間帯で差があるが、通話できたのはかかってきた全体の2−5%だった。
相談ボランティアは約160人で、3時間半ごとに交代する。1人当たり週1回のペースで参加している。
京都いのちの電話事務局によると、相談内容は「会社を突然リストラされ、寮を追い出された」「就労が安定せず、孤独感が募り、どうしていいか分からない」「自分の生活だけでも大変で親の介護が限界」などの悩みが目立つ、という。
事務局は「救いを求めてかけてくれているのにつながらないことに責任を感じる。回線を増やすためには、ボランティアをしてくれる市民の助けが必要」という。
ボランティアになるには約1年間の研修が要る。問い合わせは事務局TEL075(864)1133。